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2016/08/08 日銀のETF買付は禁じ手

2016/08/08 日銀のETF買付は禁じ手

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-日銀のETF買付は禁じ手-
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米国CFA協会認定証券アナリスト、CFPR、日本証券アナリスト協会検
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金融機関から完全独立のFP・資産運用アドバイザーとして、個人の金
融資産や退職金の運用助言・ライフプランニングサービスを提供する。
2000年当社設立。グローバルな投資理論や外国株投資・国際分散投
資への造詣が深い。日本経済新聞、週刊東洋経済、日経マネーなどへ
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グローバル・スタンダードの証券アナリスト資格CFAとFPの最上位
国際資格CFPをもつFP・資産運用アドバイザーの尾藤峰男です。この
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このメルマガでは、大切なお金の運用で皆さまのお役に立てるよう、そ
の成功へのステップを私、尾藤 峰男がわかりやすくお話していきます。
金融機関から完全独立のFP・資産運用アドバイザーだからこそ、本当に
役に立つ情報をお届けできます。これからも『本当はどうなの?』『本
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私、尾藤 峰男は世界の金融業界・法曹界・会計士業界など誰もが認め
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■ メルマガ『資産運用』編

-日銀のETF買付は禁じ手-

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日銀が7月末に発表した追加緩和策で、これまで年間3.3兆円のETF買付
枠を6兆円にほぼ倍増させました。今回の緩和策はマイナス金利や国債
買付の拡大には及ばず、手詰まり感が強く、マーケットはマイナスに
受けとめたのですが、このETF買付枠拡大自体は、本当にこれでいいの
かと首を傾げさせるものです。日銀のETF買付を、我々はどう捉えたら
いいのか、今週はじっくり見てみましょう。

□ 日銀は、すでに日本企業の大株主

日銀が5月に国会に提出した資料によると、日銀のETF保有額は2016年
3月末8兆8000億円。ETF市場全体に占める割合は、すでに56%というの
です。日銀が買付対象としている「日経225」、「TOPIX」、「JPX日経
400」に連動するETFでのシェアは実に63%。国債市場と同様に、ETF市
場での日銀のプレゼンスはまさに「巨鯨」です。

日銀が購入するETFに組入れられた個別銘柄の面でも見てみましょう。
ブルームバーグが今年4月に試算した結果では、日経225指数採用銘柄の
うち約200社で日銀が上位10位以内の大株主になっているとのことです。
上位3位に入る銘柄は数銘柄あるようで、ミツミは11%、ユニクロも9%
を保有する大株主になっているとのことです。

すでにそこまで大きくなっていた日銀のプレゼンスは、買付枠を6兆円
にすることにより、さらに大幅に拡大します。この拡大枠を消化すれば、
2年後には日銀のETF保有残高は22兆円に達することが見込まれ、現在の
東証一部時価総額の4.5%にあたります。GPIF(年金積立金管理運用事
業団)に次ぐ巨大投資家になっていることでしょう。

□ コーポレート・ガバナンスに疑問

日銀は、そもそも中央銀行としてお金がいくらでも刷れる存在です。
その立場で市場に資金を供給する金融政策として、実物資産である企業
の株式を購入することに、強い違和感を覚えます。そもそも日銀のETF
買付は、株価が上がり利益を得ることが主眼には見えません。GPIFの
ように資産を増やすことが強い目的であるのとは、かけ離れているので
す。また日銀が投資先企業に物申す姿は、想像できません。ETFの運用
会社が、日銀に代わってスチュワードシップ・コードに基づき東証一部
全企業に株主権を行使するといっても、手間とコストを考えれば、現実
にはその取り組みに期待はできません。そもそも実質株主の日銀から、
日本企業のコーポレート・ガバナンスを改善しようなどという気概は見
えませんし、そのつもりもないでしょう。金融政策として利用している
のであって、それはお門違いなのです。そうなると、株の持ち合いと同
じで、日銀がやっていることは株主権の空洞化を促進していることとな
ります。これは企業に多大のモラル・ハザードをもたらします。

□ 市場にもモラル・ハザードが蔓延

市場にとっては、日銀が買ってくれることは、市場全体を上げる効果を
もたらしますから、その場はいいでしょう。しかし日銀が買い付けると
いうことに寄りかかること自体が、カンフル剤に頼るようなモラル・ハ
ザードをもたらします。また下がると日銀が買うというパターンを読ん
で先回り買いをするとか、日銀はプログラム的に買付をパターン化する
など、市場の株価形成が不自然になるおそれが大いにあります。さらに
日銀が大量に買い付けたETFはいつか必ず売却しなければなりません。
要は、買付時は上がりますが、売却時はその分下がるということで、基
本的に日銀のETF 買付は市場中立なのです。しかしながら、株主権の空
洞化、市場のモラル・ハザード蔓延などマイナス効果が継続する分、市
場に対するマイナスの影響が大きいといえます。

いくらでもお金を刷れる中央銀行が、企業の株を買うのは禁じ手です。
基本的に株式投資の資金は「汗水流して稼いだお金(Hard-earned Money)」
をつぎ込むべきものです。

いかがでしたか、今週のメールマガジン。これからも私、尾藤 峰男は、
メルマガ読者の皆さんに、真に役に立つ「資産運用を成功に導く」情報
を発信していきます。ご期待ください!
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このメルマガへの率直なご感想・ご意見もお待ちしています!

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■ 編集後記:

いよいよリオデジャネイロ・オリンピックが開幕しました。日本選手に
は、日頃鍛えた力を大いに発揮してほしいものです。これからテレビで
観戦するのが楽しみです。治安の懸念が出ていますが、観光客に被害が
及ばないように祈るばかりです。また世界がもっとも見ているなかでの
テロも心配です。なんとか無事に乗り切ってほしいものです。

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め、30年を超える長い経験と知識、高い職業倫理で、お客さまの利益
のみに目を向けたサービスを提供しています。いつもお客さまのかたわ
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■ 発行人      びとうファイナンシャルサービス(株)
投資助言・代理業 関東財務局長(金商)第905号

■ 発行責任者    尾藤 峰男(びとう みねお)
米国CFA協会認定証券アナリスト
日本証券アナリスト協会検定会員
1級ファイナンシャルプランニング技能士
日本FP協会CFP認定者

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