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2022/05/23 米国市場の下げを、どう見たらいいか

2022/05/23 米国市場の下げを、どう見たらいいか

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-米国市場の下げを、どう見たらいいか-

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グローバル・スタンダードの米国証券アナリスト資格「CFA」と、FPの最上位国際資格「CFP」をもつ公認投資助言者(RIA)の尾藤峰男です。このメールマガジンは、読者の皆様のおかげで、第484号となりました。

このメルマガでは、大切なお金の運用で皆さまのお役に立てるよう、その成功へのステップを私、尾藤峰男がわかりやすくお話していきます。金融機関から完全独立のFP・資産運用アドバイザーだからこそ、本当に役に立つ情報をお届けできます。これからも『本当はどうなの?』『本当のことを教えて!』に答えるメルマガにしていきます。

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-米国市場の下げを、どう見たらいいか-

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最近の米国市場を見ていると、「よくここまで動くねぇー」というほど、振幅が激しくなっています。特に現在は、下げがきつい状況です。5月20日には、S&P500は年初の高値から一時20%超下がり、いわゆる弱気相場入りとなりました。またニューヨークダウは、18日、-1164ドルと大きな下げを記録しました。小売り大手のターゲットは、売上伸び悩みを嫌気して、一日で25%も下げました。メディアによれば、ダウが8週連続で下げたのは、大恐慌以来の90年ぶりとのことです。「よくそこまでデータを調べるなぁー」と感心してしまいますが、この市場の状況を我々はどうみたらいいか、よい機会なので、じっくりと見てみましょう。

□ 金利上げを織り込む売りが続いている

株価は、将来の利益の現在価値の合計と見ることができます。米国の中央銀行FRBは、政策金利を上げることを明確にしていますが、その金利が上がると、将来の利益を現在価値に割り引く率が大きくなるので、株価は、計算上、下がります。

例えば、政策金利の上げにより、10年米国国債の金利が1.5%から3%に上がると(実際に米国10年国債は年初の1.5%から3%に上がっています)、利益を割り引く金利が上がる(1.5%から3%に)ので、これから10年、年率5%で利益が増える会社の株価は、計算上8%下がります。年率15%で利益が増える会社の株価は、9%下がります。このように市場は見て、株価のレベルを調整していると見るとよいのです。

なお、この計算は、金利の上昇により株価が下がる傾向があることを示そうとするもので、実際の株価判断には使えません。

□ ハイテクが高く買われすぎた

いまさらと言われそうですが、もともとハイテク株は、PER50倍、60倍と高く買われすぎたということがあります。昨年、ロビンフッドなど手数料無料のネット証券で、若者らが盛んに売買していましたが、ここで人気を集めていた銘柄が急落しています。ロビンフッド株価も、昨年高値から90%以上下がりました。GAFAM銘柄(アップル、マイクロソフト、アマゾン、アルファベットなど)も調整局面となっています。しかし、これはいわばよい調整局面と言えます。あまりにもギャンブル的に買われた株は急落し、それらに投資していた投資家はふるい落とされ、つられて、よいハイテク株も下がるのですが、それは、むしろよい買い場を提供し、新たの上昇ステージに向かうともいえるのです。

□ ムードが悲観色になっている

気をつけなければいけないのは、市場に悲観ムードがまん延するということです。ダウが8週連続で上げたのは、大恐慌以来というような報道があると、今回は大恐慌にも匹敵するときか、とイメージを膨らませてしまったり、ちょうど退職時期に当たり、大事な老後のお金が減ってしまい、途方に暮れたりしているとか、著名ファンドが大きな痛手をこうむり、閉鎖に追い込まれたというようなニュースがあると、人間、どうしてもマイナス方向に向いてしまい、いまは大変な時期なんだとなるのです。

□ 中長期で見れば、上昇トレンドの一時的調整

しかし、ここで大事なことは、時間軸です。このような市場の激しい動きは、時間軸がせいぜい1年程度のなかで成果を追っている層が動かしていると見てよいでしょう。日計り、あるいは秒単位のギャンブラーもいます。またオプションなどのレバレッジ取引も盛んです。ところが、一方で、老後の資産形成のためとか、バフェットのように長期投資する投資家にとっては、日々動く状況は、そもそも時間軸が違い、遠ざかって見ていたほうが妥当です。

また中長期で見ていれば、現在の水準は、逆に買いのタイミングとも見えるわけです。株式市場は、ずっと上がり続けるということはありません。どこかで一休みしたり、目先でギャンブルをする輩を振り落としたりして、市場の新陳代謝をよくして、新たなステージに向かっていくと見たらよいでしょう。

いかがでしたか、今週のメールマガジン。
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■ 編集後記:

米国市場が、このように激しく動くのは、新陳代謝が活発だからで、逆に言えば、反発力も大きくなるといえます。また価格形成がフェアで、信頼感のある市場ともいえます。一方で、日本株は、米国株ほど下がっていないといいますが、逆に言えば、長い間、底這い状態で、上がるエネルギーもないともいえます。30年前からいままで、相も変わらず「持ち合い株の解消を進めなければ」などと言われているのは、情けない限りです。

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メールマガジン発行者プロフィール:

尾藤峰男 公認投資助言者(RIA)
びとうファイナンシャルサービス株式会社 代表取締役

「米国CFA協会認定証券アナリスト」「CFP」「日本証券アナリスト協会認定アナリスト」「1級FP技能士」の4つの最高難度の資格を持つ。

金融機関と全く関係がない資産運用アドバイザーとして、投資助言料のみで個人の金融資産や退職金の運用助言・ライフプランニングサービスを提供する。グローバルな投資理論や外国株投資・国際分散投資に精通。日本経済新聞、週刊東洋経済、週刊エコノミスト、ダイヤモンドなどへ寄稿・コメント多数。日経CNBC、テレビ東京などにも登場。著書に「いまこそ始めよう 外国株投資入門」「バフェットの非常識な株主総会」。

2000年びとうファイナンシャルサービス株式会社設立。
投資助言・代理業登録-関東財務局(金商)第905号
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■発行責任者 尾藤 峰男(びとう みねお)公認投資助言者(RIA) 
       米国CFA協会認定証券アナリスト
       日本証券アナリスト協会検定会員
       1級ファイナンシャルプランニング技能士
       日本FP協会CFP認定者

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