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2011/11/21 世界の株価変動が、非常に大きい原因

2011/11/21 世界の株価変動が、非常に大きい原因

この度の東日本大震災により、犠牲になられた方がたとご遺族の皆様に対し、
深くお悔やみを申し上げます。また、被害にあわれた方がたには、謹んでお
見舞い申し上げます。

1日も早く復興し、皆様がもとの生活に戻られますことを、心よりお祈り申
し上げます。
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グローバル・スタンダードの証券アナリスト資格CFAとFPの最上位国際
資格CFPをもつFP・資産運用アドバイザーの尾藤 峰男です。この週刊メ
ールマガジンは、読者の皆様のおかげさまで、第174号となりました。

このメルマガは、連載形式になっています。『株式』編、『投資信託』編、
『債券』編と続き、現在第4弾『資産運用』編となっています。お知り合いや
友人の方にも、ぜひ紹介してあげてください。

このメルマガでは、大切なお金の運用で皆さまのお役に立てるよう、その成功
へのステップを私、尾藤 峰男がわかりやすくお話していきます。金融機関か
ら完全独立のFP・資産運用アドバイザーだからこそ、本当に役に立つ情報を
お届けできます。これからも『本当はどうなの?』『本当のことを教えて!』
に答えるメルマガにしていきます。ぜひ、ご期待ください!! 

私、尾藤 峰男は世界の金融業界・法曹界・会計士業界など誰もが認める世界
最高峰のグローバル・スタンダード資格、米国CFA証券アナリスト資格を有し
ています。日本発では得られない情報も、このメルマガでたくさん提供してい
きます。

米国CFA協会では、このようにいっています。

-CFA資格保有者といっしょにやることは、他のどの資産運用のプロとやって
も得ることができない心の安心を顧客にもたらす。

-CFA資格を保持しているということは、他のどの資産運用のプロでも決して
到達することのできないレベルで、お客様の事情や状況を詳細にわたり理解で
きる能力を持っていることを証明するものである。

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■ メルマガ『資産運用』編

-世界の株価変動が、非常に大きい原因-

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ジェットコースターに乗ってビューと上がったり下がったり、あるいは、新聞
の挿絵にありましたが、イルカの背に乗って水面から出たり沈んだり、という
ように、株式市場の変動は、非常に大きい状態が続いています。

たとえば、ニューヨーク・ダウは8月には、以下のように激しい上げ下げを繰り
返しました。8月9日か11日まで3日連続で出来高が160億株を越え(ちなみに東
証の出来高は11日22億株)、115年の歴史を持つニューヨーク証券取引所始まっ
て以来の出来高になりました。

8月8日 -634.76ドル
8月9日 +429.92ドル
8月10日 -519.83ドル
8月11日 +423.37ドル

最近でも、3桁の上げ下げは当たり前のように続いています。

11月8日 +101.79ドル
11月9日 -389.24ドル
11月10日 -112.85ドル
11月11日 +259.89ドル

まともに、このような上げ下げを追っていたら、たまったものではありません。
一般の人は、神経が持ちません。たとえ、運用のプロでも、このような市場の
変動を追いながら、売買をしようとしたら、市場の動きにふりまわされ、まと
もな判断もできないでしょう。

このように激しい変動を繰り返すのには、原因があります。そして、その原因
を知っておけば、たとえ激しい変動が続いても、ずいぶん受け止め方が違って、
そのような市場の変動に対する捉え方を間違えずに、気持ちの持ち方も落ち着
き、翻弄されることなく、ひいては、投資判断にも、大いに役立つといえるで
しょう。

そこで、今回は、市場の変動が大きい原因を、じっくりと解明していきます。
きっとこれによって、「あぁー、そうだったのか」と理解できることでしょう。

市場の変動だけを追っていても、だめです。海の下には、何千メートルもの世
界があるのに、波しぶきだけを見て、判断のすべてをそこに求めるのは、あま
りにも危険すぎるというものです。

□ 市場にあふれ出る巨額のマネーの出所

世界的にヘッジファンドや金融会社、証券化商品の運用会社などの投資資金が
膨らんでいて、日米欧などの金融監督当局の集計では、2010年には60兆ドル
(約4600兆円)にのぼり、銀行保有資産の96兆ドルに対して、6割を超えまし
た。(日経新聞11月15日1面)これらの資金は、銀行保有以外の資金のため、
シャドーバンキング(影の銀行)資金といわれています。

先進国の金融緩和政策から、お金が大量に供給されるなか、銀行融資や投資家
の資金、先進国の高齢化により積みあがった年金資金、外貨準備がうなぎのぼ
りの中国の投資マネー、原油高で潤った産油国のオイルマネーなどの資金が、
巨額のシャドーバンキング資金となって、ヘッジファンド、投資ファンド、上
場投資信託などを利用して、市場に大量に流れ込んでいます。これが、市場を
席巻している投資マネーの出所です。

これらシャドーバンキング資金は、2002年には27兆ドル程度だったのが、急拡
大して、2007年には60兆ドルに膨らみ、リーマンショック後一時縮小しました
が、ふたたび、その水準まで戻している状況です。ヘッジファンドやETFが資
産全体の32%、金融会社やノンバンクが36%を占め、国別では、米国拠点が資
産全体の5割近く、英国が1割以上とのことです。

これらシャドーバンキング資金の問題は、金融監督の枠組みの外で投資活動が
展開しているため、規制や監督が及ばず、当局も把握できておらず、いわば野
放しの状態です。さらに、収益追求のため、銀行までが、監視のゆるいヘッジ
ファンドや金融子会社を活用している可能性も指摘されています。

□ シャドーバンキング資金の特徴は、非常に足が速く、一方方向に動くこと

さまざまな投資先に、この大量の資金は投じられますが、仕組みが複雑でリス
クが高い金融商品、通常の数倍にもリスクが高まる商品などに向けられること
が多く、価格変動を増幅して、金融市場をきわめて不安定にする要因となって
います。

これらの資金は、非常に足が速く、何か材料があると、まるでフラミンゴダン
スのように、さぁーと一斉に同じように動き、マーケットの変動を一方向に大
きく振らす役割を演じています。また、まるで飛ぶ鳥が立つように変わり身が
早く、株式から食糧へ、食糧から金から、金から原油へと、次から次に物色対
象も変わるのです。また、機関投資家や業者が、一瞬早く売買注文情報を入手
して、さや取りする手法(フラッシュオーダー)また、為替や国債の仕掛け的
な売買手法(いわゆる相場を誘導して、トレンドをつくる-ここにきてイタリ
ア、ギリシャのみならず、AAAのオーストリア、フィンランド、オランダなど
の債券が売られているのは、これら投機筋の売りと見られる。商いの薄い日本
の明け方頃を見計らって、円買いを仕掛けるなどの動きも同様)などは、シャ
ドーバンキング資金が投資手法として活用している手法です。

□ 高速売買やレバレッジ(現金の数~数十倍)取引で、変動幅が異常に大きく

市場の変動を増幅するコンピューターでの自動発注を繰り返す高速取引は、欧
米では、ヘッジファンドなど100~200社の業者が手がけているといわれ、米国
では市場の売買代金の半分以上、日本や欧州では、3割程度を、この種の資金の
取引が占めているとみられます。

現在残高が大きく伸びている上場投資信託でも、本来の数倍の上げ下げをする
商品が出ていて、これが引け(取引終了)にかけて売買を集中するため、引け
間際の変動が大きくなるという現象も出ています。またレバレッジ(実際の資
金の数倍から数十倍を取引)が利いた取引も、ヘッジファンドや投資ファンド
の特徴で、これが相場の変動を大きくし、かく乱要因ともなると指摘されてい
ます。

昨年5月には、米国市場でダウ平均が一瞬で1000ドル急落し(フラッシュクラ
ッシュ-瞬時の急落)、銘柄によっては、一気に100分の1になったものがあ
りましたが、これはこの種の取引のコンピューターによる自動発注が原因とい
われています。

□ これら資金の監視強化に向けて、国際規制案導入を検討へ

これらのシャドーバンキング資金が市場の変動幅を大きくしている元凶と見て
各国の金融当局やそれを取りまとめる国際機関は、これら資金の監視強化にむ
けて、規制案の導入の検討を進めているところです。過度の規制が市場を萎縮
させるという意見もあるようですが、ここまで市場の変動が大きくなると、一
般の投資家への影響は大きく、いままで野放しになっていたこの手の資金へ網
をかけることは、どうしても必要なことです。

たとえば、以下のようなさまざまな規制や監督強化案が、検討されています。

・銀行からヘッジファンドへの資金流入を制限するため、融資を自己資本の一
定割合に抑える規制
・ヘッジファンド向けの融資や複雑な証券化商品といったリスクの高い資産を
保有する場合、銀行に自己資本の積み増しを求める規制
・高速取引への規制
・株式相場の乱高下を抑える取引停止ルール
・証券会社以外の専門業者への登録や認可制度の導入による監視対象の拡大
・異常に多い売買注文や注文取消しの割合が多いケースへの割増手数料徴収や
課税
・一瞬早く売買注文情報を入手し、さや取りする手法(フラッシュオーダー)
の禁止
・ここの業者を市場横断的に監視するシステムの導入

□ 相場変動が大きい原因がわかれば、ジェットコースターに乗らずに済む。

このようなことから、市場の変動が、過度に大きくなりがちなのです。さらに
メディアや新聞は、その変動幅にあわせたような論調になりますので、これに
まともについていくと、神経が参ってしまい、気持ちが不安定になります。
また、誤った投資判断をしかねません。ジェットコースターに乗って、いつも
投資判断をしているようなものだからです。

相場の変動が大きい資金の出元、売買手法を知り、いまの市場はこういうもの
だと認識して、まともに受け止めないことです。そうしていることが、ジェッ
トコースターに乗らないで済み、投資判断を誤らないことにつながっていきま
す。

いかがでしたか、今週のメルマガ。これからも私、尾藤 峰男は、メルマガ読
者の皆さんに、真に役に立つ「資産運用を成功に導く」情報を発信していきま
す。ご期待ください!

それでは、皆さん、今週も充実した1週間でありますように!

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■ 発行責任者     尾藤 峰男(びとう みねお)
           米国CFA協会認定証券アナリスト
           日本証券アナリスト協会検定会員
           1級ファイナンシャルプランニング技能士
           日本FP協会CFP認定者

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