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2014/08/11 株の持ち合いは、止めさせるべき

2014/08/11 株の持ち合いは、止めさせるべき

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-株の持ち合いは、止めさせるべき-

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講師:尾藤 峰男 びとうファイナンシャルサービス代表取締役
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米国CFA協会認定証券アナリスト、CFPR、日本証券アナリスト協会検定
会員、1級FP技能士の4つの最高難度の資格を持つ唯一の日本人。
金融機関から完全独立のFP・資産運用アドバイザーとして、個人の金融
資産や退職金の運用助言・ライフプランニングサービスを提供する。
2000年当社設立。グローバルな投資理論や外国株投資・国際分散投資
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コメント多数。TV東京・日経CNBCにもたびたび出演。著書に「いまこそ始
めよう 外国株投資入門」日本経済新聞出版社。
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■ 毎週3分で、資産運用の成功へ導くメルマガ!:No.295(2014.8.11)■

グローバル・スタンダードの証券アナリスト資格CFAとFPの最上位国際
資格CFPをもつFP・資産運用アドバイザーの尾藤峰男です。この週刊
メールマガジンは、読者の皆様のおかげさまで、第295号となりました。

このメルマガでは、大切なお金の運用で皆さまのお役に立てるよう、その
成功へのステップを私、尾藤 峰男がわかりやすくお話していきます。金融
機関から完全独立のFP・資産運用アドバイザーだからこそ、本当に役に
立つ情報をお届けできます。これからも『本当はどうなの?』『本当のことを
教えて!』に答えるメルマガにしていきます。ぜひ、ご期待ください!!

私、尾藤 峰男は世界の金融業界・法曹界・会計士業界など誰もが認め
る世界最高峰のグローバル・スタンダード資格、米国CFA証券アナリスト
資格を有しています。その資格管理団体である米国CFA協会は、次の
ようにいっています。

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■ メルマガ『資産運用』編

-株の持ち合いは、止めさせるべき-

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株の持ち合いの抑制策が、金融庁と東京証券取引所が中心に来年6月までに
まとめる、企業統治(コーポレートガバナンス)指針作りの中で議論される
とのことです。指針の名称は「コーポレートガバナンスコード」。この指針
は、政府が6月に発表した成長戦略に、日本企業が稼ぐ力を取り戻す手段と
して盛り込んだものです。

□ 株の持ち合いは、日本企業の長年の慣習

株の持ち合いは、日本独特のもので、昭和30年代後半から始まったもので
す。当時株の買占めが相次ぎ、経営陣にとって企業乗っ取りを企てる動きが
脅威となり、それに対抗した会社側に立つ安定株主作りのため、金融機関や
事業会社と互いに株を持ち合ったわけです。その後経済が高度成長する中、
企業の資金は潤沢で、株の持ち合いのための購入に積極的に向けられました。
1980年代後半の絶頂期には、持ち合い株式の比率は50%を占めるほど
になり、市場に出回る浮動株が少なく、それが株高の一因になったといわれ
ています。株の持ち合いは、取引先や金融機関などと行うことが多いのです
が、まったくつながりのない会社と行うこともあります。

1990年代に入り、企業財務上の株価評価が取得原価主義から時価主義に
変わり、業績の悪い会社の株式を保有し続けることが、決算に悪影響を与え
る等経営上のマイナス要因になることや金融機関の自己資本基準充足の必要
性から、株の持ち合いを解消する動きが見られるようになりました。この持
ち合い解消による株売りで、株式市場が長く下落を続けたとも言われていま
す。その後一貫して株の持ち合いは減ってきているのですが、現在でも、生
保を含めた株の持ち合い比率は16%程度といわれています。しかし機関投資
家など一部では、表に出ない持ち合いを含めると、もっと高いだろうとの見
方もあります。

□ 株の持ち合いのメリットはすべて企業にある。

株の持ち合いのメリットは、一般株主にはなく、すべて株式の発行企業にあ
ります。持ち合いを行っている企業は、互いの会社の株式を持っているので、
持ち合い先の企業の株主として権利を行使できるわけですが、株の持ち合い
はもたれあいの構図です。両方とも株主としての権利をノーの立場で行使す
ることは絶対にありません。両方ともすべてイエスとなり、お互いに経営者
にとって非常に都合のいい株主となります。こうして持ち合い株主で固めれ
ば、買収される心配がなくなり、一般株主への配慮の必要も薄くなり、株主
総会もシャンシャン総会で済み、これほど経営者にとって楽なことはありま
せん。

□ 株の持ち合いは、一般株主には悪影響ばかり

株主と経営者は、本来利害が対立することがあります。たとえば役員のボー
ナス、配当金の決定などですが、株の持ち合いがあれば、経営者の利益に偏
りがちになり、株主の経営監視機能は働かず、経営は弛緩し、お金を会社に
溜め込み、役員の報酬はどんどん増える一方で株主への配当金を増えない、
結果として株価は上がらないという道ができてくるわけです。
いわば人間の体にたとえてみますと、肺気腫のような症状を見せるというこ
とです。肺胞がだんだんと蝕まれ、呼吸機能がだんだん落ちてくる。この肺
気腫にかかっている肺胞が、株でいえば、持ち合いの部分といえます。こう
した病巣により会社の体力がだんだんと落ちてくるといってよいでしょう。
持ち合いをやっている会社の健康状態は、海外の競争力ある同業他社に比べ
れば、体力を蝕む慢性病を抱えている状況といえます。まさに、現在の日
本企業の状況を見るとうなずけるところです。一方で、企業の経営者にとっ
ては、心地よいので、一度始めたらなかなか止められないこととなり、いわ
ば麻薬中毒の症状を来たすわけです。
このような背景から、持ち合いを行っている企業の株価は上がらないと見て
間違いありません。大手企業でも、中堅企業でもその傾向ははっきり見えま
す。持ち合いは解消されてきているとはいっても、依然として厳然と存在し、
株価の頭を抑え、株主還元が不十分な要因となっています。投資家として、
このような株の持ち合いをしている会社はもともと株価が上がらないのです
から、投資から遠ざかるに越したことはないのです。

□ 株の持ち合い抑制策をぜひ実現すべき

株式市場をめぐる改革はこれまで何度となく取り上げられてきましたが、満
足できる結果で終わったケースはありません。株の持ち合い抑制というテー
マは10年も20年も前から同じように議論していますが、具体的な方策は
出ていません。したがって今回十分な成果があげられるか、あまり期待して
いません。しかしながら、やはり日本の株式市場の発展、健全な金融資産形
成のために、株の持ち合いを止めさせることは、どうしてもクリアしなけれ
ばいけないテーマであることは間違いありません。
いかがでしたか、今週のメールマガジン。これからも私、尾藤 峰男は、メル
マガ読者の皆さんに、真に役に立つ「資産運用を成功に導く」情報を発信して
いきます。ご期待ください!
このメルマガを、お友達にも紹介して上げてくださいね。
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このメルマガへの率直なご感想・忌憚のないご意見もお待ちしています!

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■ 編集後記:

理化学研究所の笹井氏の自殺というニュースは、非常に残念な思いで受け止め
ました。日本医学の貴重な財産をこういう形で失ってしまうことは、国として
大きな損失です。このような結末に至らせてしまったことで、社会として、メ
ディアの報道のあり方として、また理研の対応として反省点はないのか、振り
返ってみるべきではと感じます。

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■ 発行責任者     尾藤 峰男(びとう みねお)
米国CFA協会認定証券アナリスト
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