トップページ > メールマガジン > 2009/06/29 安いか高いかわからず、株買うな!No.3-基礎の基礎の投資尺度を覚えよう!PBR(株価純資産倍率)

2009/06/29 安いか高いかわからず、株買うな!No.3-基礎の基礎の投資尺度を覚えよう!PBR(株価純資産倍率)

2009/06/29 安いか高いかわからず、株買うな!No.3-基礎の基礎の投資尺度を覚えよう!PBR(株価純資産倍率)

□   毎週3分で、資産運用の成功へ導くメルマガ!:No.53(2009.6.29)
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■  安いか高いかわからず、株買うな!―No.3

―基礎の基礎の投資尺度を覚えよう!―PBR(株価純資産倍率)

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皆さん、ものを買うとき、どうやって買いますか?ある人は、高いものであれ

ばそれなりにいいのだろうと思って、なるべく高いものを買う人もいるでしょ

う。あるいは、いくらか考えないで自分がほしければ財布からお金を(クレジ

ットカードもあります)いくらでも出す人もいるでしょう。しかしながら、こ

ういう人は、特別な人ですね。世界的ホテル王の娘とかアラブの石油王族とか、

それとも新たに株を公開して巨額の利益を得た創業者など・・。

ふつうの人は、出すお金に対して買う品物はふさわしい価値があるかを、じっ

くり考えて決めるでしょう。

□   株も、出すお金にふさわしい価値があるかよく考えることが必要。

品物を買うときに、その値段との見合いで買うか買わないか決めるのと同じよ

うに、株を買う場合でもその株価にふさわしい価値があるの?と考えて買うの

が当たり前といえば当たり前です。あえていえば、株だからこそ出すお金にふ

さわしい価値があるか、よく考えることはどんなお金持ちにも必要なのです。

ところが、これが個人の皆さんの間で、ほとんどできていないのです。これっ

て信じられますか?1個のりんごを買うのに、500円では高くないのか、本当は

100円程度の値段ではないの?と品定めしませんか?ある一定の目処なり尺度を、

ふつうの主婦の人は持っているでしょう。しかし株の場合、値段に関係なく、

どんどん500円でも買いに行く・・・。これが実態なのです。

しかし、これでは後になって痛い思いをします。やはり100円の価値しかなか

った・・・。これをして株で大損する人は、いつの世の中でもたくさんいます。

皆さんも株でこういう失敗をしたくなかったら、しっかりと値踏みする尺度を

もたなければなりません。それが、「投資尺度」というわけです。

そこで、前回のPER(株価収益率)に続いて、PBR(株価純資産倍率)。

□    PBR-会社を解散したときの価値と株価の比較

第1回のPERに続いて、またもや横文字かと思われる人もいるでしょう。私も心

苦しい限りですが、心配しないでくださいね。といいますのは、この投資尺度

の式自体は、PERと同じできわめて単純だからです。

Price Book Ratio(PBR)→Price(株価)Book(1株当り純資産)Ratio(率)

→株価/1株当り純資産

ここで純資産とは、会社が持つ資産から借金を引いた会社の純資産のことです。

そして会社の純資産は株主のものです。このため会社が事業を止めて解散する

と、この純資産は、持分に応じて株主に返されるものです。

一方で、株価は投資家が株を買う場合に払う金額ですね。そしてその株数に応

じて会社の純資産を持つことになるわけです。

ということで、PBR(株価純資産倍率)は、会社が解散するともらえる純資産額

に対して、投資家は何倍払って株を買っているかということを示す尺度という

ことになります。

お分かりいただけましたか? PERがこれから生み出される利益(株主のもの)

を株価と比較しているのに対し、PBRはこれまで積み上げられた純資産(株主の

もの)と支払う株価を比較しているのですね。

両者は、比較する対象がフロー(PER)とストック(PBR)という全く違った性

格のもので割安・割高を判断しようとしているのです。

□    PBR(株価純資産倍率)はどうやってみるの?

1株当り純資産は、ふつうは前期の純資産を発行済み株式数で割ったものです

ね。これは、四季報や会社の決算書(HPから入手できます)に書いてあります。

これと買おうとする株価を比較すればいいわけですから、誰でもできます。

PBRは、投資家が払うお金(株価)の、解散するともらえる額(1株純資産)に

対する倍率を計算するものですから、払ったお金分が解散したらそのままもら

えれば、PBRは1倍ですね。これであれば、あまり声高に文句をいう人はいない

でしょう。

ところが、PBRが5倍の場合、株を買った人はもし会社が解散した場合、投資し

た金額の5分の1しかもらえません。ということは、PBRでみるとこの会社は

1倍の会社に比べれば、割高ということになるわけです。

では、PBRが0.5倍の場合はどうでしょう。株価は1株純資産の半分にしか

評価されていないということです。ということは、もしこの時点で会社が解散

すると、この株価で買った投資家は、投資した金額の2倍の金額がもらえると

いうことです。こんないいことはありませんね。したがいまして、こういう状

態にある会社の株は、割安と見ることができるというわけです。

皆さんは、きっとそんな会社があんのかよ?と思うかもしれませんが、実際に

ごろごろしているのですよ。特にいまのような時期は、企業の収益がこれから

悪化し、赤字が続けば純資産もどんどん減るだろうと見ていて、現在の純資産

額をあまり信用していないんですね。

したがって、いまのような時期は、これから減ると予想される利益を分母とす

るPER(株価/1株利益)が異常に高くなり、高止まりと見られる前期ベース

の純資産を分母とするPBR(株価/1株純資産)が異常に低くなる傾向が強く

なります。

□    PBRを使うときの注意点

東証1部でPBRが0.5倍以下を検索してみましたら、181銘柄が該当しま

した。この状況は、すごいですね。株価が解散価値より半分の会社がごろごろ

しているんですからね。ただ、これらが全部いいかというと、そうではないの

です。そこで、PBRを使う場合の注意点をお伝えしておきましょう。

・ これから資産の評価損を出し、純資産を大きく減らすおそれがある。

PBRのベースとなる純資産は前期ベースの純資産ですから、これから純資産が

減るとそもそも前提が狂ってくるわけです。PBRが0.2とかですごく低いと思っ

て買うと、その会社が突然倒産してしまい、とんだ痛い目にあうということも

ありますから、注意しなくてはなりません。在庫品や土地の評価を大幅に下げ

るということはよくありますから、これからそういう事態が起きないか、よく

調べてみる必要があるのです。

・ 利益が赤字で、純資産が大きく減る可能性がある。

これからも厳しい景気が続き、当分の間赤字が続けば、当然純資産が減ってい

きます。そうすると、分母の純資産が小さくなり、PBRは自動的に上がってい

きます。そのあたりを先読みして、現在のPBRがすでに低いということもいえ

ます。PBRは、今後の利益によって大きくぶれる部分がありますから、そのあ

たりをよく想定しておいた方がいいでしょう。

□    正しく理解していれば、PBRは大変使える投資尺度

市場が下げすぎの時期には、PBRが異常に低くなる傾向があります。現在の東

証1部のPBRは1.2ですが、これはかなり低いといっていいでしょう。120万

円出して株を買い、その会社が解散したら(純資産がそのままであれば)100

万円くれるということですから、かなり下値リスクは少ないといっていいでし

ょう。PBRが1倍以下であれば、解散価値より株価が低いということですから、

割安といえます。

一方で、これが何倍にもなっている会社は、もともと解散価値ではなくこれか

らの利益成長を期待して買われていますので、PBRはあまり参考になりません。

PBRを投資尺度として使う場合、バランスシートがきれい(純資産を大きく減

らす要因が少ない)で、利益が安定して出ている会社を買う場合に利用すると

いいでしょう。

PBRは、M&Aなどで会社を買収する際にもよく使われ、お買い得の会社を探し出

すのに便利な投資尺度です。そして、いまのように全体の株価水準が大変低い

ときに、威力を発揮する尺度でもあります。皆さんも、会社を選ぶ際の有力な

ツールとして、ぜひ活用してみてください!

今週のメルマガ、いかがでしたか。ご意見・ご感想、どしどしお寄せください。

最後までお読みいただき、大変ありがとうございました。来週も読者の皆さまに

役に立つ情報をご案内しますので、ぜひご期待ください!

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このメルマガは、株式編に入ってきています。これからも、中身の濃い情報を
ご紹介していきますので お友だちやお知り合いにも教えてあげてくださいね。

それでは、また来週お会いしましょう。皆さんの一週間が、すばらしい一週間
になりますように!

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編集後記:

このメルマガを書いているときに、PCメーカーのサポートデスクに操作の問合

せをしたのですが、オペレーターが、遠隔操作で小生のパソコン画面を操作で

きる機能を使っているときに、まだ保存していないワード画面を、保存しない

まま消してしまったんですよ!もう2時間も文章作っていたのに・・・。こちら

も保存していなかったのは悪いのですが、それにしてもあまりですよね。皆さ

んも気をつけてくださいね。

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