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2010/02/15 配当金はないほうがいい?

2010/02/15 配当金はないほうがいい?

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□   毎週3分で、資産運用の成功へ導くメルマガ!:No.86(2010.2.15) 
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グローバルスタンダードの証券アナリスト資格CFAとFPの最上位国際資格 
CFPをもつ資産運用アドバイザーのびとう@BFSです。このメールマガジン 
は、おかげさまで第86号となりました。ご愛読いただき感謝しています。 

このメルマガで大事なお金の運用で皆さんにお役に立てるよう、しっかりその 
成功へのステップを毎週3分で、資産運用の成功へ導くメルマガ!CFA&CFPの 
びとう@BFSがわかりやすくお話していきます。 

ぜひ、ご期待ください!!  

このメルマガは、連載形式になっています。これを読めば、どうすれば資産運 
用で成功するかがわかるようになっています。お知り合いや友人の方にも、早 
めに紹介してあげてくださいね。 

メルマガの最後には、びとう@BFSへの質問コーナーもあります。ご質問は無 
料ですので、お気軽に日ごろのお金についての疑問や悩みを尋ねてみませんか? 

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■	投資信託を取り巻く「?」 

        ―配当金はないほうがいい?― 

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このメルマガは、投資信託編となりました。皆さんの資産形成にとって投資信 
託は大変有力な金融商品ですから、ぜひこのメルマガで勉強してくださいね。 

皆さんは、多分「配当金は、あった方がいいに決まってるでしょう。」「配当 
金が出るほうが、安心だし。」「無配の会社は業績悪いのと同じで、投資信託 
も配当金を出さないのは、成績が悪いからだ。」と思う人が多いのではないで 
しょうか。 

確かに、みな一面であたっています。配当金が年金の補完になる人など、日常 
の生活費にいわゆるキャッシュフローとして必要な人にとって、配当金は大事 
な収入源です。 

また、「配当金が出るほうが安心」というのも、投資した金額の一部を戻すこ 
とによって回収して下がるリスクを少なくして、元本が下がる幅を少なくする 
という面で、一面で正しいのです。 

また、確かに成績の悪い投資信託は配当金を出す余裕などなく、元本の回復に 
配当金を回して汲々としているというケースもあるでしょう。 

「何だ、みんな正しいのではないか。では配当金を出さないことによるメリッ 
トなんてあるのか?」と考える人もいるでしょう。そこで今回は、配当金を出 
さないことのメリットをお話しようと思います。 

このテーマは、前回のメルマガで直販型投資信託が、みな配当をしていなく内 
部で効率的に運用しているということをお話したことを補完して、詳しくその 
効果を見るためでもあります。 

□ 再投資の効果は、これほどのものがある!! 

次のようなケースを見てみましょう。 

1000万円を投資信託に投資します。投信Aは毎年配当金を出すタイプ、投信B 
は配当金を内部で再投資するタイプ。前提は年1回の支払い、5%の配当利回り 
で、配当金に対する課税率と売却した場合の課税率は20%、投資期間は10年 
と20年とします。配当金を出さずに内部で再投資する場合は配当金相当分に税 
金はかかりません。課税率20%は、優遇税制10%が早晩20%に戻されるこ 
とを想定しています。元本の上昇は考慮していません。 

では、試算してみます。 

投資元本1000万円 
    10年後     20年後 
A   1620万円   2650万円 
B   1400万円   1800万円 

重ねて確認しますが、Aの金額は配当金再投資分と元本の合計です。Bの金額は配 
当金受取金額の累計と元本です 

ずいぶん違いますね。投資元本1000万円に対し、AとBでは、10年で22 
0万円、20年で850万円の違いになってきます。 

ここで公平を期しますと、投資信託Aは換金するときに売却益に20%課税されま 
すので、10年後の手取りがAは1496万円、20年後の手取りが2320万 
円となります。もちろん投信Bでは配当金に毎年20%課税されています。それで 
もAとは10年で100万円近く、20年では520万円の違いになってきます。 

利回りで見ますと、10年で投信Aの税引き後手取りでは4.1%、投信Bは3.4 
%です。20年では投信Aが4.3%、投信Bが3.0%となります。10年では 
利回り差が0.7%、20年では1.3%と大きく開いてきます。 

いかがですか。金額ベースでは、20年で投資元本の半分以上の520万円も違 
ってきます。 

□ この再投資効果を知ってほしい世代は・・・ 

この効果を特に重要視してみていただきたい人たちは、今後資金を積み立ててリタ 
イア後の資金を作っていく必要のある30代後半から40代の人たちです。この層 
の人たちは、いま使ってしまってはいけないという時期にあるでしょう。教育費や 
住宅ローンの返済に大変という時期でもありますが、一方で毎月の積み立て、ボー 
ナスからの充当などで10年、20年にわたり、リタイア後のために積み上げてい 
かなければなりません。 

そういう人にとっては、配当金など要らないわけです。毎月もらっていてはかえっ 
て使ってしまうという危険もあります。 

このあたりの「再投資効果」というものをよく認識して実行しますと、10年、20 
年たった後にごらんのような大きな違いになってくるわけです。 

近代以降寿命が爆発的に増えたのは、助産婦が手洗いをするようになり、新生児の 
死亡率が急激に減ったからといわれています。それと同じように、このケースもち 
ょっとした選択の違いで、後々大きな違いになってくるケースだと思いますが、い 
かがでしょう? 

今週のメルマガはいかがでしたか?感想・意見など聞かせてください。投資信 
託編は、まだ始まったばかりです。これからも、もっと皆さんが知らない、そ 
れでいてどうしても知っておくべき投資信託のお話をしていきます。 

どうぞお楽しみに!! 

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このメルマガは、投資信託編、債券編、資産運用編、ライフプラン編など中身 
の濃い情報を紹介していきますので、お友だちやお知り合いにも教えてあげて 
くださいね。 

それでは、また来週お会いしましょう。皆さんの一週間が、すばらしい一週間 
になりますように!  

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編集後記: 

上村愛子選手は、残念だったですね。18歳のときから4回連続してオリンピ 
ック出場し、7位、6位、5位、そして今回の4位。ほんとうに一段一段とい 
う感じです。努力の賜物ではありますが、いかに世界の実力がすごいかを示す 
ものでもあります。 

3位の選手との差は、やはりあったようですね。上村選手も納得の滑りであっ 
たといっています。上位に入る選手は、ほんとうに血の出るような練習をして 
いるのでしょう。上村選手の練習量も、並大抵のものではないのに。 

そう考えますと、もう一度といっても4年後となれば、オリンピックの試合で 
選手がみな必死になるのは間違いありません。毎年ある世界選手権や一年各地 
を回るワールドカップと違って、栄光と名誉をかけて挑むオリンピックは、選 
手にとって人生をかけて挑む戦いといってよいのでしょう。 

オリンピックを間近に見る私もそう思いながら見ると、ほんとうに手ごたえを 
感じます。 

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