2010/08/16 国債バブルが弾けると、どうなるか?
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―国債バブルが弾けると、どうなるか?―
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このメルマガは、『株式』編、『投資信託』編と続き、第3弾として、『債券』
編となっています。このメルマガのタイトルにあるように、このメルマガを毎
週読めば、資産運用の成功に導いていくということをきっと実感できることで
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全独立のファイナンシャル・プランナーだから書けることがあります。これか
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さて、相変わらず半ばしつこく、国債のお話です。日本の今後の帰趨は、この
国債が重要な鍵になるといっても、実は過言ではありません。皆さんも、国債
について知っておくと、資産運用で有利な立場に立てるといってもよいほど
です。
□ 国債バブル崩壊の悪いシナリオは?
増大する国債発行の消化先を国内だけに求めることが困難になり、海外に求め
なければならないとなりますと、当然海外の機関投資家は、より高い金利条件
を求めてきますし、厳しい財務規律を求めてきます。さらに増え続ける国債が
消化しきれなくなりますと、買う人がいないのですから、これまで発行された
国債の価格は下がります。そして、新しく発行される国債の金利条件は、上が
ります。
これがいつ起きるかは見方が分かれるところですが、私は、2010年代中に
その場面がきてもおかしくないと思います。個人の金融資産で国債消化を賄い
きれなくなるのが、今後7~8年で到来するのではないでしょうか。その様な
局面で、どの程度国債の価格が下がるか、あるいは金利が上昇するか、ここが
最大の注目点でしょう。
OECDは、2010年には日本の公的債務残高は対GDP比で200%近くになる
といっていますが、この水準になると、実は太平洋戦争末期の水準と同じにな
るのです。財政危機で国が大きく揺れるギリシャの比率は115%、外貨建て
の債務不履行を起こしたアルゼンチンは、その当時、54%にとどまっている
状況でした。先進国とはいえ、これらをはるかに上回る水準で、しかも現在も
増え続けているのです。
□ 太平洋戦争末期から数年間に日本の物価はどうなったか?
その太平洋戦争末期の1945年から1951年まで、生活必需品の小麦粉の
価格は121倍、金価格も奇しくも121倍になっています。そして東京卸売
物価指数は、45年1月から51年9月までに、142倍に上昇しているので
す。
このような、物価の急上昇(ハイパーインフレ)がもたらす国債への影響は、
どのようなものでしょう。
□ ハイパーインフレがもたらす発行済み国債への影響は
物価が急上昇すると、それにあわせて金利が急上昇します。当然ながら、貨幣
価値を物価上昇に合わせて調整する必要があるからです。そうなりますと、す
でに発行された固定利率の国債は、利率が固定されていますので、その調整は
価格の下落により行われます。そして、ハイパーインフレにあわせて、価格を
調整するとなると、すでに発行された国債価格は、急落するのです。
事実、このハイパーインフレによって戦争中に発行された戦時公債は、価格が
暴落しました。いわば、紙くず同然となってしまったのです。
たとえば、1944年6月に発行された戦時公債(満期1974年6月、利率
3.5%)を保有していて、物価が150倍になったとすると、戦時公債の元
本の実質価値は150分の1に下落、利息の実質価値も150分の1になった
ということになります。これは、1944年に1万円で買った国債がたとえ1
万円で換金されても、物価は150倍に上昇していますから、150万円で換
金してもらえないとお金の価値を保てないからです。
逆にいいますと、150万円の価値が1万円になってしまったということです。
利息のほうも、物価の上昇分を含めれば5万2500円もらわないとお金の価
値が保てないのですが、そのなかで350円もらっても、何の足しにもならな
いのです。
戦後、こどもが使いで、戦時公債を換金しに行ったという話を聞きますが、換
金しても価値が紙くず同然となり、こどもが使いで行って盗まれても心配要ら
ないくらいの価値しかなくなってしまったのです。
□ 「国債を持っていないから心配ない」ということはない。
国債を持っていないから心配ないと思っていたら、少し認識が甘いといわざる
を得ません。ゆうちょ銀行は、皆さんの貯金の8割を国債に投資していますし、
銀行や信用金庫も、預金の4分の1近くを国債購入に充てています。また、皆
さんの公的年金、簡保や生命保険の資産、企業年金まで幅広く国債を主要な運
用資産として組入れていて、皆さんの資産が間接的に国債に投入されています。
そして、もし国債が消化難に陥り暴落しますと、これらの資産価値が下落し、
きわめて重篤な影響を日本経済、金融システム、年金制度に及ぼすのです。
一部について、拙著「いまこそ始めよう外国株投資入門」より引用しています。
さて、ここまで、債券の種類のうち国債について、お話してきましたが、次回
は社債です。社債と国債との信用度の違い、どうして企業が社債を発行するの
か、社債を購入する時の注意点などをお話しましょう。
今週のメルマガ、いかがでしたか。それでは皆さん、来週以降のメルマガ「債券」
編を、是非ご期待ください!!
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の濃い情報を紹介していきますので、お友だちやお知り合いにも教えてあげて
くださいね。
それでは、また来週お会いしましょう。皆さんの一週間が、すばらしい一週間
になりますように!
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編集後記:
昨日は、中学校の同窓会に行ってきました。実に40年ぶりに会う人がほとん
どで、やはり最初は、名前と顔が全く一致しません。それだけ、寄る年波が大
きかったということです。ただ、話をしてみれば中学当時の面影や人柄がその
まま出ていて、人間の性格や行動パターンというのは、本当に変わらないもの
だと強く感じました。
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