2021/11/08 やはり「顧客本位の業務運営」は時間の無駄だった！
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■□ No.471（2021.11.8）
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－やはり「顧客本位の業務運営」は時間の無駄だった！－
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グローバル・スタンダードの米国証券アナリスト資格「CFA」と、FPの最上位国際資格「CFP」をもつ公認投資助言者（RIA）の尾藤峰男です。この週刊メールマガジンは、読者の皆様のおかげで、第471号となりました。
このメルマガでは、大切なお金の運用で皆さまのお役に立てるよう、その成功へのステップを私、尾藤峰男がわかりやすくお話していきます。金融機関から完全独立のFP・資産運用アドバイザーだからこそ、本当に役に立つ情報をお届けできます。これからも『本当はどうなの？』『本当のことを教えて！』に答えるメルマガにしていきます。
ぜひ、ご期待ください！！
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－やはり「顧客本位の業務運営」は時間の無駄だった！－
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2021年11月3日の日本経済新聞（P9）に大変残念な記事が出ていました。
「顧客本位」なお浸透せず、金融機関の半数が「不十分」
ただ、私に言わせれば「やっぱりそうなったでしょ、だから言わないこっちゃない」というのが実感です。今週は、この経過をたどり、最終受益者であり、最終被害者ともなる皆様に、しっかりとお伝えします。
□ やはり予想通りだった「金融機関の姿勢」
この記事によると、こうです。少し長くなりますが、ポイントをお伝えしましょう。
-金融機関が掲げる「顧客本位の業務運営」の実効性が揺らいでいる。金融機関の運用方針の約半分が金融庁の例文をそのまま引用しているなど、金融庁から不十分の烙印を押された。金融庁が旗を振り始めて5年たつが、なお浸透していない。「監督当局からにらまれないギリギリのライン」を探る癖が抜けない。「回転売買」は投信では影を潜めたが、仕組債で類似の手法を使っていないか、金融庁は眼を光らせている。
このような惨状は、5年が無駄だったということを意味します。私は、その当初より、この「顧客本位の業務運営」は不十分といってきましたが、その通りだったということです。下のメールマガジンでも、警鐘を鳴らしています。
2020.1.27 メールマガジン
http://www.bfsc.jp/mailmagazine/1660.html
金融機関は、当初から金融庁が求める「顧客本位の業務運営」をやるつもりはなかったと言ってもよいでしょう。そういった中で、どこもかしこも、「顧客本位の業務運営」宣言をするのですから、あきれます。金融庁は、この宣言を求めたようですが、その宣言をする金融機関は、形だけ従ったということです。そして、この「顧客本位の業務運営」宣言を、自社の宣伝に使ったといっても過言ではありません。心構えであれば、誰でもできます。ここでも、想定通り、金融庁と金融機関のいたちごっこが始まったということです。
□ 真の「顧客本位」とは
「それでは、顧客本位とはいわないの！」という言葉が、思わず出てしまいますが、では真の「顧客本位」とは、どういうことをいうのでしょうか。それは「顧客利益を最優先する」ということです。自分の利益より、お客様の利益を優先する。具体的には、同じ内容の商品であれば、手数料の安い商品を勧める。お客様のリスク許容度にあった商品を勧める。ところが、金融機関は依然として自分に実入りの良い商品を売り、仕組債などで、中身がよくわからず、表向きだけ整えお客様を釣り、思わぬリスクを秘めた、手数料が驚くほど高い商品を平気で勧めているのが実情なのです。この状況は、「顧客本位の業務運営」が導入されてからも、まったく変わっていません。皆さんにとって、とってもおっかない状況は「まったく」変わっていないのです！金融庁がどんなに掛け声を上げても、これから十年たっても、よくならないのは間違いありません！
3日の日経新聞には、目を覆うような記事が出ていました。「ＳＭＢＣ日興、相場操縦の疑いで強制捜査」とか、「三井住友信託行員が顧客から巨額詐欺、詐取額約7億6000万円」と、顧客本位の業務運営どころではない事件まで出る始末です。モラルが根まで腐っているといってもよいです。
□ 「顧客本位」の不徹底の直接の被害者は皆さん！
この通り、5年前に私が予想した通りになっていますが、これは、必然だったといってよいでしょう、なにも「そうなったでしょ！」と自慢するつもりもありませんが、ではこれから良くなるか。実は、真の「顧客本位」には10年たっても、20年たっても、皆さんが死ぬまで「ならない」と見ておくのが最も賢明な判断です。その被害は、甚大なもので、実は皆さんの資産が何倍にもなるか、ちょっとか、あるいは増えないか、大きな損をしてしまうかの違いになります。大変恐ろしいことなのです。
□ 真の「顧客本位」を実践している「びとうファイナンシャルサービス」
私ども、びとうファイナンシャルサービスは、日本では極めて珍しい、真の「顧客利益最優先の原則」を実践している公認投資助言者（ＲＩＡ）です。この原則は、米国司法省が求める厳しい基準より、さらに厳格な基準に基づいています。私どもにも、助言料という形で一定の金額をいただきますが、運用の恩恵は、すべてお客様に行くようになっています。いわば、お客様と私どもが同じ船に乗っているということです。この位置関係がカギになるのです。「お客様の利益は私どもの利益」に完璧になっています。「金融機関の利益はお客様の損」ではないのです。そのため、私どももやっていて、非常にやりがいがあり、目線が完璧にお客様に向いているため、気持ちよく仕事をさせていただいています。
いかがでしたか、今週のメールマガジン。
これからも、私、尾藤峰男は、メルマガ読者の皆さんに真に役に立つ「資産運用を成功に導く」情報を発信していきます。
ご期待ください！
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メルマガへの率直なご感想・ご意見もお待ちしています！
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■ 編集後記：
コロナ新規感染者数が、このところ急減しています。東京は7日21人、30人を下回るのは11日連続とのことです。全国で7日発表の新規感染者数を見ると、なんとゼロの県が２１県、単数の県が１９府県、全国では162人とほぼ撃退という状況です。緊急事態宣言解除から40日が経過し、人出もだんだんと増えてきている中で、そろそろ感染者数が増えてもおかしくないのに、この感染者急減の理由が、専門家でもよくわからないというのです。一方でロシア、韓国、一部中国でも感染者増加に悩まされ、まだコロナ戦争の状況です。なにやら不思議な気分ですが、まだ油断は禁物。手洗い、うがい、マスクは当分必須です。
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メールマガジン発行者プロフィール：
尾藤峰男 公認投資助言者（RIA）
びとうファイナンシャルサービス株式会社 代表取締役
「米国CFA協会認定証券アナリスト」「CFP」「日本証券アナリスト協会認定アナリスト」「1級FP技能士」の4つの最高難度の資格を持つ。
金融機関と全く関係がない資産運用アドバイザーとして、投資助言料のみで個人の金融資産や退職金の運用助言・ライフプランニングサービスを提供する。グローバルな投資理論や外国株投資・国際分散投資に精通。日本経済新聞、週刊東洋経済、週刊エコノミスト、ダイヤモンドなどへ寄稿・コメント多数。日経CNBC、テレビ東京などにも登場。著書に「いまこそ始めよう 外国株投資入門」「バフェットの非常識な株主総会」。
2000年びとうファイナンシャルサービス株式会社設立。
投資助言・代理業登録-関東財務局（金商）第905号
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■発行責任者 尾藤 峰男(びとう みねお）公認投資助言者(RIA)
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