2010/09/20 債券の格付けを巡るお話 No.3
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■ メルマガ『債券』編
―債券の格付けを巡るお話―No.3
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このメルマガは、『株式』編、『投資信託』編と続き、第3弾として、『債券』
編となっています。このメルマガのタイトルにあるように、このメルマガを毎
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全独立のファイナンシャル・プランナーだから書けることがあります。これか
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これまで格付けについて何回かお話していますが、今週は格付けの問題点、皆
さんの注目度が高い日本国債の格付けについて、お話しましょう。
□ 格付けは見直されるが、あまりに急で大幅だと困るのです!
皆さん、何十兆円もの格付けが、突然大きく格下げになったら、どう思います?
それも最上級のAAAから投資不適格のダブルBになってしまったら・・・。
トリプルAは以前にムーディーズの格付けを使い、次のように定義しました。
-信用力が高く、信用リスクが最小限であると判断される債務に対する格付け
トリプルAは、何年持っていても安心して枕を高くして眠れる格付けです。これ
をもっていて元本が返ってくるか心配する人は、まず、いません。
ところが、実際にそれは起こったのです。アメリカで2009年3月世界二大
格付け会社のスタンダード&プアーズは、住宅ローン債権4450億ドル(約
40兆円)から組成された住宅抵当証券をAAA(トリプルA)からBB(ダブルB、
投資不適格)に大幅に格下げしました。
また2009年2月、ムーディーズは、アメリカ商業用不動産抵当証券3000
億ドル(約26兆円)について、Aaa(トリプルA)からBa(ダブルB、投資不適
格)に見直すと発表しました。これにより、債券価格は暴落し、数パーセントだ
った利回りは20%まで急激に上がりました。
一般の人は、こういう場合どう対処したらいいのでしょう。「トリプルAの債券
を買ったのに、こんなはずではなかった。」多くの善良な市民はそう思うでし
ょう。本当は、こんなことが起きるはずがないのです。ところが、起きた!も
うこれは、運転していて、対向車が真昼間、まっすぐの道路のセンターライン
を飛び越えて突っ込んできた車に正面衝突した交通事故としかいえません。要
するにどんなに慎重であっても、防ぎ得なかったということです。
□ 格付け会社も間違う。
格下げをした時の格付け会社のコメントは、経済情勢や不動産市場の急速な悪
化を上げていますが、本当にそれだけで、突然、最上級の格付けから投資不適
格の格付けに変更になるというのは、まともに受け取ることはできません。
なぜこうなるかといいますと、格付け会社のいわゆる横並び意識あるいは「と
なりはどうしてる?」という横にらみ意識が根底にあると思います。おのおの
の格付け会社はけっしてそんなことは言いません。むしろあたかも他に格付け
会社がないように、われわれはわれわれ自身の分析と判断の元に行っていると
いいます。しかし、一般の人はそうは捉えるべきではありません。
格付け自体も、不動産債権の証券化による抵当証券を格付けしますので、何百
もの不動産債権を分析するのは不可能で、債券を組成した証券会社からの資料
やレポートを元に彼らの意見を参考に、あるいは鵜呑みにして、いわゆる「十
杷一絡げ」で格付けし、あとは同じような抵当証券は前の格付けを踏襲したと
いうところでしょう。
今回のアメリカのサブプライム問題に端を発する抵当証券市場の崩壊には、格
付け会社の責任が大きく取り上げられました。それにしても、トリプルAの債券
が突然ダブルBになってしまうのでは、たまったものではありません。
さて、次は、いよいよ日本(国債)の格付けについてです。
□ 日本国債の格付けは格下げの見通し
スタンダード&プアーズは2010年1月、日本国債の格付け見通しをネガテ
ィブ(格付けが下がる可能性あり)に変更しました。なお、このコメントは、
現在の格付けはAAですが、今後一段階下がりAA-か、二段階下がるとA+になる
という可能性を発表したのです。
ちなみに2000年には日本国債の格付けは最上級のAAAだったのが、2002
年にはAA-まで下がり、小泉政権の誕生で財政再建路線を取ったために、20
07年にはAAまで戻ったのですが、それがまた逆戻りするかそれ以下になる可
能性が出てきたということです。
小生が考えるに、格下げは早晩(おそらく数ヶ月以内)行われ、その幅は一段階
(AA-)かあるいは二段階(A+)になる可能性も否定できないのではないかと思
います。なお、ダブルAはムーディーズの定義によりますと、信用力が高く、信
用リスクが極めて低いと判断される債務に対する格付けとされています。
上のアメリカ不動産抵当証券の突然の大幅な格下げの例あるいは今年4月にギリ
シャの格付けをスタンダード&プアーズがBBB+から投資不適格のBB+まで一気に
三段階格下げした例にあるように、今後の日本国債への格付け機関の格付けは、
大変注目されるところです。その意味では、格付け機関がいまのようなコメント
を発表している時に、それを参考に対応することは賢明な選択です。ただし、皆
さんにお伝えしておきますが、いつも格付け機関の格付けを見て対応すればいい
んだと思ってはいけません。格付け機関の格付けも、現実に起こったあとは、市
場の動きに対し後追いです。ギリシャの格下げがいい例です。債券価格が暴落し
た後、4月に格下げを発表するというようなアクションが、もっとも対応が必要
な時に起きるのです。
したがって、皆さんは起きてほしくないことが起きる前に事前に対応する、ある
いは現在格付け機関が警告を発している時に対応するという姿勢が大変大切なの
です。
格付けについては、このあたりでひと段落としましょう。
今週のメルマガ、いかがでしたか。
さて、来週は、債券の種類として、外債についてお話します。為替のリスクにま
ず目が行きますが、そのほかにもさまざまな注意すべき点、押さえておくべき点
などがありますよ。
では、次回をお楽しみに!!
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くださいね。
それでは、また来週お会いしましょう。皆さんの一週間が、すばらしい一週間
になりますように!
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編集後記:
皆さんは、大衆の意見、メディアの論調、政治家の発言、企業経営者の見通し
などに迎合してはいけません。これらはすべて、オブラートに包まれた当たり
障りのない発言、誘導的に導かれた発言、利益をバックにした発言、世界が見
えないコップの中の発言、責任逃れの発言、自慰的発言、これをいうと自分の
首を絞めるため本音を言えない発言など、多くの見誤る要素を含んだ内容にな
っているからです。
大事なのは、ご自分の意見や考え方です。それもしっかりと培った土壌から生
み出されるものでなければなりません。びとうファイナンシャルサービス公式
ブログとして、今後皆さんにお送りする情報は、ぜひそうした内容になるよう
がんばって書こうと思っています。どうぞご期待ください!
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