2026/6/8 日本株市場の空気感は、二つの株価指数で大きく違う!
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-日本株市場の空気感は、二つの株価指数で大きく違う!-
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グローバル・スタンダードの米国証券アナリスト資格「CFA」と、FPの最上位国際資格「CFP」をもつ公認投資助言者(RIA)の尾藤峰男です。このメールマガジンは、読者の皆様のおかげで、第581号となりました。
このメルマガでは、大切なお金の運用で皆さまのお役に立てるよう、その成功へのステップを私、尾藤峰男がわかりやすくお話していきます。金融機関から完全独立のFP・資産運用アドバイザーだからこそ、本当に役に立つ情報をお届けできます。これからも『本当はどうなの?』『本当のことを教えて!』に答えるメルマガにしていきます。
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-日本株市場の空気感は、二つの株価指数で大きく違う!-
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本日の株式市場は、米国の利上げ懸念から2,000円安という状況ですが、日経平均は、これまで年初からすさまじい上昇となっています。
昨年来の日経平均の動きを、先週央時点で見てみましょう。
2026年6月3日 68,402.13円
2025年5月末 37,965.10円から+80.2%
2025年12月末 50,339.48円から+35.6%
2026年3月末 51,063.72円から+34.0%
このようにすさまじい上昇となっています。
一方で、市場全体の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)を同期間で見てみましょう。
2026年6月3日 3,996.2円
2025年5月末 2,801.57(+42.6%)
2025年12月末 3,408.97(+17.2%)
2026年3月末 3,497.86円(+14.2%)
このように、日経平均の上昇率が東証株価指数(TOPIX)を2倍近く上回っています。この違いは、いったい何なんでしょう。2大指数で、これだけの違いがあるのですから、そのからくりはぜひ知っておく必要があります。
□ 日経平均は株価の単純平均、TOPIXは時価総額加重平均
日経平均が選定した構成銘柄225社の株価の単純平均で算出されるのに対して、TOPIXは東証全銘柄(約1650銘柄)の時価総額加重平均で算出されます。
日経平均は、採用されている225社の銘柄のなかで、高い株価の銘柄の影響力が大変大きくなります。たとえば、ファーストリテイリング、キオクシア、キーエンス、ディスコ、東京エレクトロンは、いずれも株価は5万円を超えています。算出方法が(分割による調整は加えますが)基本的に株価の単純平均です。そのため、トヨタの株価は2800円程度ですので、時価総額はトップ級でも、日経平均への影響力(構成比0.85%)は上記銘柄に比べて小さくなります。
□ 日経平均に占める株価上位5社の構成比は40%!
1位 ファーストリテイリング 10.0%
2位 アドバンテスト 9.5%
3位 ソフトバンクG 9.1%
4位 東京エレクトロン 8.0%
5位 TDK 3.1%
実に日経平均採用銘柄225社のうち、銘柄数で2.2%の上位5社が40%の指数への影響度を持っているのです!この5社を見ると、ファーストリテイリングを除くと、すべて半導体やAI関連。いわゆる時流に乗っている銘柄です。
□ 機関投資家は、どちらの指数を基準に運用成果を評価するか
ところで、日本株の運用成果を評価する場合に、年金運用、投資信託、外国人投資家などの機関投資家は、主要株価指数を基準に、自分たちの運用成績を評価します。その時に使う株価指数(ベンチマーク)は、すべてTOPIX。ベンチマークは、日経平均にはしていません。そのため、TOPIXも昨年来上がっていますが、実は日経平均の半分の上昇率で、機関投資家の運用成果がTOPIXを上回っていても、日経平均からは大幅に下回っている可能性大なのです!ここでとっておきのニュース。実は世界最大の機関投資家、我らの年金を運用する年金積立運用事業団(GPIF)の250兆円の運用資金のうち、日本株で4分の1を運用しているのですが、ほぼすべてTOPIX連動(TOPIXの通りに動く)です。要は、日経平均の上げ幅のほぼ半分で、AI、半導体で沸き返っている株式市場とは、空気感が全く違うということです。
また運用担当者は、運用成果がベンチマークのTOPIXを上回っているといばっても、日経平均には大幅に下回っている可能性が大きいのです。
このあたりのことは、マスコミは、東証への遠慮、さまざまな方面への配慮などがあり、なかなか書けません。しかしながら、皆さんは、よく知っておく必要があります。
いかがでしたか、今週のメルマガ。このメルマガを、お友達にも紹介して上げてください。また率直なご感想・ご意見もお待ちしています!
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■ 編集後記:
AIブームといいますが、プラットホームはすべて米国発。ChatGPT、ジェミニ、アンソロピック、xAI、Copilot・・・。またデータセンターへの設備投資は、数十兆円単位とけたが違っています。ほかの先進国(米国除くOECD国)は、ほぼ指をくわえて見ているだけというのが実態です。どこが違うのでしょう。やはりビジネスが生まれる土壌が違うというしかありません。バフェットは「ネバー・ベット・アゲンスト・アメリカ」(アメリカがだめと絶対に賭けるな)と言っていますが、その言葉の重みを感じます。その根源は、国の建国までさかのぼります。一旗揚げたいというハングリー精神、それを実現できる国。悔しいですが、我も我もアメリカという動きがわかる気がします。
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メールマガジン発行者プロフィール:
尾藤峰男 公認投資助言者(RIA)
びとうファイナンシャルサービス株式会社 代表取締役
「米国CFA協会認定証券アナリスト」「CFP」「日本証券アナリスト協会認定アナリスト」「1級FP技能士」の4つの最高難度の資格を持つ。
金融機関と全く関係がない資産運用アドバイザーとして、投資助言料のみで個人の金融資産や退職金の運用助言・ライフプランニングサービスを提供する。グローバルな投資理論や外国株投資・国際分散投資に精通。日本経済新聞、週刊東洋経済、週刊エコノミスト、ダイヤモンドなどへ寄稿・コメント多数。日経CNBC、テレビ東京などにも登場。著書に「いまこそ始めよう 外国株投資入門」「バフェットの非常識な株主総会」。
2000年びとうファイナンシャルサービス株式会社設立。
投資助言・代理業登録-関東財務局(金商)第905号
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