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2013/03/11 株価が戻るいまこそ、企業の株式への意識改革を求めよう!

2013/03/11 株価が戻るいまこそ、企業の株式への意識改革を求めよう!

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-株価が戻るいまこそ、企業の株式への意識改革を求めよう!-

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E-メール: info@bfsc.jp
Tel: 03-6721-8386

講師:尾藤 峰男 びとうファイナンシャルサービス代表取締役
プロフィール:
米国CFA協会認定証券アナリスト、CFPR、日本証券アナリスト協会検定会員、1級
FP技能士、金融機関から完全独立のFP・資産運用アドバイザーとして、個人の金
融資産や退職金の運用助言・ライフプランニングサービスを提供する。2000年当
社設立。グローバルな投資理論や外国株投資・国際分散投資への造詣が深い。日
本経済新聞、週刊東洋経済、日経マネーなどへのコメント多数。日経CNBCにもた
びたび出演。著書に「いまこそ始めよう 外国株投資入門」日本経済新聞出版社。
投資助言・代理業として関東財務局登録。

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グローバル・スタンダードの証券アナリスト資格CFAとFPの最上位国際資格
CFPをもつFP・資産運用アドバイザーの尾藤峰男です。この週刊メールマガ
ジンは、読者の皆様のおかげさまで、第233号となりました。

このメルマガは、連載形式になっています。『株式』編、『投資信託』編、『債券』
編と続き、現在第4弾『資産運用』編となっています。お知り合いや友人の方に
も、ぜひ紹介してあげてください。

このメルマガでは、大切なお金の運用で皆さまのお役に立てるよう、その成功へ
のステップを私、尾藤 峰男がわかりやすくお話していきます。金融機関から完
全独立のFP・資産運用アドバイザーだからこそ、本当に役に立つ情報をお届けで
きます。これからも『本当はどうなの?』『本当のことを教えて!』に答えるメル
マガにしていきます。ぜひ、ご期待ください!! 

私、尾藤 峰男は世界の金融業界・法曹界・会計士業界など誰もが認める世界
最高峰のグローバル・スタンダード資格、米国CFA証券アナリスト資格を有し
ています。日本発では得られない情報も、このメルマガでたくさん提供してい
きます。

米国CFA協会では、このようにいっています。

-CFA資格保有者といっしょにやることは、他のどの資産運用のプロとやって
も得ることができない心の安心を顧客にもたらす。

-CFA資格を保持しているということは、他のどの資産運用のプロでも決して
到達することのできないレベルで、お客様の事情や状況を詳細にわたり理解で
きる能力を持っていることを証明するものである。

                                   
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■ メルマガ『資産運用』編

-株価が戻るいまこそ、企業の株式への意識改革を求めよう!-

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このところ、日本の株式市場は堅調な状況が続いています。この動きを、本格的
な回復基調と捉えるか、あるいは円安を好感した単なるあや戻しと見るか、見方
は分かれるところです。この戻りを好機として、日本の株式市場を本格的回復過
程に押し上げるにはどうしたらいいか、少し考えて見ましょう。1989年12月の
日経平均は38916円、現在は12283円、ニューヨーク・ダウが最高値を更新した
のに比べれば、最高値は、はるか上です。せめて2000年2月の日経平均20000円
までは戻したいものです。しかし、そこまで戻すだけでも、日本の株式市場、特
に企業の株式への意識改革が必要です。

□ 現在の日経平均の戻りは、単なるあや戻し

解散総選挙決定前の2012年11月14日、日経平均は8664円ですから、ここまでの
日経平均の上昇幅は+42%と世界の株式市場でダントツの上がり幅です。
安倍自民党政権への交代とアベノミクス効果による円安を好感したものです。
9月末78円だった円が、現在は96円台と23%の円安です。これはまさに急速な
下落です。

しかし冷静に日経平均の動きを見ると、ここ2,3年の日経平均は自律的な株価
形成とはなっておらず、方向感に乏しい動きで終始推移しました。特に米国市場
の動きに連れて動くことが多く、朝の寄付を見ればあとは見なくていいという状
況が長く続きました。それが円安を契機に急騰を始めたのですが、これを本格的
な上昇相場と見るべきでしょうか。まだ、そこまで強気で見る市場関係者は少な
いのが実状です。私は、単なるあや戻しと見ています。株の上昇に水を注すわけ
ではありませんが、たまたま上げるきっかけができたというだけで、これが本格
的な上昇につながるとは見るべきではありません。

その理由を少し上げますと、まず日本の株式市場が自律的な動きではなく方向感
が乏しい展開になっていたということは、そもそも株価変動が大変大きく、厚み
が薄い市場であるということです。そのため、ちょっとしたきっかけで急上昇す
るということになります。また、投資家に動きの早い投機的投資家が多いという
こともいえるでしょう。

また今回の株価上昇は、外人の一手買いで、日本の投資家はすべて売り越しとな
っています。この内訳を見ますと、外人はもともと日本株の比率がアンダーウェ
ート(相対的に低かった)であったため、その低かった比率を埋めるための買い
が大変多いということです。ヘッジファンドや投機マネーを運用する足の早い外
人投資家が多いのも、日本株の特徴です。また日本の投資家のうち、個人投資家
は長い間塩漬けになっていた株が上がったため、やれやれで離し、銀行・生保は
方針として株式売却を進め、年金は日本株が一定比率に達したために機械的に売
りに出ているわけです。日本の個人投資家は、短期的な売買の投資家が多いとい
うことも特徴です。そのため、円安や不動産などのテーマ買いをし、足の早い外
人投資家の売買と相まって、株価の変動幅が大きくなるのです。

現在の市場は、円安をきっかけとする期待買いの域を出ず、これが本格的な日本
株の上昇になると見るのは早計です。では、本格的な株価の上昇のためには、ど
うしたらよいのでしょう。われわれは、ぜひ日経平均が2000円2月の20000円台、
さらに最高値の38916円を回復してほしいと願って止みません。それを実現する
ためにどうしたらよいか、以下の3点を提言します。

□ いまこそ企業の株式への抜本的な意識改革を求める。

今回の株価上昇をサステイナブル(持続可能)にするためには、以下のことが求
められます。

1. 企業統治(コーポレート・ガバナンス)を根本的に変革する。
2. 株の持ち合いや買収防衛策を取り払う。
3. 企業の積極的な株主還元を促す。

アベノミックスの3本の矢にたとえれば、こちらは企業の株式への意識改革の3
本の矢といってもよいでしょう。コーポレート・ガバナンスの抜本的変革は、具
体的には取締役会の構成を社外取締役主体にすることです。また、株の持ち合い
や買収防衛策を取り払うことは身内優先の経営を廃することを実現し、積極的な
株主還元は、経営の効率化、競争力強化を促すものです。これらはいままで語り
つくされた感があり、あえてここで個別に内容を説明するまでもないでしょう。
これらの課題は、株式市場の好調を持続可能にするためには、必ず実行しなけれ
ばなりません。

もしこれらに進展がなければ、現在の勢いもいずれ早晩萎んでしまい、停滞色の
強い市場に逆戻りとなることでしょう。われわれ一般投資家は、いまこそ声を大
にしてこれらのことを求めるべきです。円安になっているから、これから企業業
績はよくなり、息を吹き返すだろうという見方は、対処的で、楽観的過ぎる見方
です。それでは日本企業の根本的競争力の回復にはつながりません。まさにこれ
ら3つの課題が大きく改革されなければ、今回の戻りは、単なるあや戻しで終わり、
日本の株式市場の復活、史上最高値への到達は、はるか遠い夢といわざるを得ま
せん。日本の株式投資環境をよくするのも、これまでどおり悪いままで行かせる
のも、ひとえにわれわれ投資家にかかっているのです。

いかがでしたか、今週のメルマガ。これからも私、尾藤 峰男は、メルマガ読者
の皆さんに、真に役に立つ「資産運用を成功に導く」情報を発信していきます。
ご期待ください!

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このメルマガへの率直なご感想・忌憚のないご意見もお待ちしています!

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■ 編集後記:

企業のベースアップが、自民党安倍政権の成果か、流通業や自動車業界を中心に
進んできています。これは非常に好ましい動きで、株高や円安のような紙の上の
効果から実生活に直接影響する恩恵です。いままでなぜこれをやらなかったのか、
デフレや円高が足を引っ張ったこともありますが、やや企業にその意識が低かっ
たということもあるでしょう。現在企業には、内部留保の資金が200兆円を越えて
存在します。経営者は、いつ来るかわからない「いざという時」のために溜め込
まないで、経営責任をしっかり受け止めて、自社株買いや増配にも努めるべきで
す。リスクも取らず、いざという時という自己保身的スタンスを捨てるべきです。
外国企業にグローバル競争で負けているのは、このあたりのスタンスの差が決定
的要因といってよいでしょう。

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  の健康管理をするホームドクターです。

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  産運用アドバイザーとして、最高水準の知識と理論に裏付けられたベスト
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■ 発行責任者     尾藤 峰男(びとう みねお)
           米国CFA協会認定証券アナリスト
           日本証券アナリスト協会検定会員
           1級ファイナンシャルプランニング技能士
           日本FP協会CFP認定者

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