株式投資は、りんごの木を育てるように
皆さんは、ジョンソン&ジョンソン(J&J)、プロクター&ギャンブル(P&G)という会社は知っていますか?J&Jはバンドエイド(絆創膏)やベビーパウダーで有名ですね。P&Gは洗剤やオムツ(パンパース)で有名です。両方とも、アメリカの代表的な会社ですがこの二つの会社は実は株式投資ですごいことになっているのです。
J&Jを1985年(昭和60年)に1万ドル買った人は、現在株価は実に25倍で25万ドルになっています。そして、配当利回りはいまでは、なんと80%・・・。ちなみに、当時日経平均は12000円です。
P&Gを同じ時期に1万ドル買った人も、現在株価は実に17.5倍で17.5万ドルになっています。そして、配当利回りはいまでは50%です。
株価の上昇のほうは理解しやすいと思いますが、配当利回りが、こんな数字になると理解しにくいと思いますので、説明します。
J&JやP&Gは、1985年からこれまで25年間欠かさず配当を増やしてきています。実はこれまでJ&Jは47年間、P&Gは53年間連続増配を続けています。そのため、JNJは1985年当時0.075ドルだった配当金が今では1.96ドルになり、1985年2.4375ドル(このあと2:1の株式分割を4回実施)の株価で買った人にとっては、現在は1.96ドル配当金がもらえているということです。
このため配当利回りは80%になるのです。
投資した金額の大半が、毎年配当金でもらえるなんて、すごいと思いませんか?しかもまだ増えていく・・・。
実は、この例が日本でもあるんです。ある実在の男性がセブンイレブンを昭和54年の新規上場時1億円買ったのですが、いまではその資産は200億円を越え、配当金は毎年4億円以上入ってくるのです。これで投資した1億円に対し配当利回り400%です!!しかも、税率はたったの10%。一般の所得税でしたら40~50%?
これが、株式投資のものすごい力ですが、一挙にはいきません。まるで、りんごの木を育てるように、時を重ねてできることです。
株式投資をりんごにたとえますと、幹が太く大きくなるのが、元本の成長、配当金がどんどん増えていくのが、りんごがたくさん実っていくことです。
ノーベル章受賞のサミュエルソンはこういっています。「株式投資は、草木を育てるように。」