2010/05/10 積極(アクティブ)運用型と受動(パッシブ)運用型
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CFPをもつ資産運用アドバイザーのびとう@BFSです。このメールマガジン
は、おかげさまで第98号となりました。ご愛読いただき感謝しています。
このメルマガで大事なお金の運用で皆さんにお役に立てるよう、しっかりその
成功へのステップを毎週3分で、資産運用の成功へ導くメルマガ!CFA&CFPの
びとう@BFSがわかりやすくお話していきます。
ぜひ、ご期待ください!!
このメルマガは、連載形式になっています。これを読めば、どうすれば資産運
用で成功するかがわかるようになっています。お知り合いや友人の方にも、早
めに紹介してあげてくださいね。
メルマガの最後には、びとう@BFSへの質問コーナーもあります。ご質問は無
料ですので、お気軽に日ごろのお金についての疑問や悩みを尋ねてみませんか?
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■ 投資信託の種類
―積極(アクティブ)運用型と受動(パッシブ)運用型―
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このメルマガは、投資信託編となりました。皆さんの資産形成にとって投資信
託は大変有力な金融商品ですから、ぜひこのメルマガで勉強してくださいね。
さて、今回より、4回にわたり、投資信託には、どういう種類の投資信託があ
るかを、お話しましょう。そして、皆さんが購入するには、どういう投資信託
がいいかも、お話します。じっくり読んでみてくださいね。繰り返しますが、
証券会社や銀行は、利用者の利益に立った説明は、しませんよ。これは、くど
いほどこれまでもお知らせしていますが、ぜひ肝に銘じておきましょう。
□ 積極(アクティブ)運用型投資信託とは
積極運用とは、何をさして積極的なのかということになりますが、まず、運用
する場合には、いい成績を上げることが求められます。そこで、いい成績とは、
何をさしていい成績なのでしょう。常識的には、1年で20%上がればいい成
績といえますよね。年率20%といえば、それはすばらしいものです。ところ
で、日経平均はその年に36%(2009年度の上げ幅)上がっていたら、ど
うでしょう。それでも、20%上がれば満足となるでしょうか?「なんだよ、
それだったら、日経平均を買っておけば36%上がっていたんだ」とならない
でしょうか。実際に、日経平均そのものの通り動く投資信託があります。
そこで、何をさしていい成績を上げたかということになりますと、比較対象と
なる市場の平均(ベンチマークといいます、ここでは日経平均の36%)より
下の成績(20%)では、いい成績を上げたことにはならないのです。それで
したら、日経平均どおりに動く投資信託を買っておいたほうが、いい成績にな
ったからです。
せこで、冒頭の積極運用とは、何をさして積極的なのかということになります
が、それは、ここでは、日経平均の成績を上回る運用成果を上げることを目標
に、積極的に運用する運用スタイルということになります。
そのため、ここは、一般の人には面白いのですが、日経平均が36%下がった
年に、積極運用の運用で20%の下げ幅だったとしたら、この積極運用型の投
資信託は、いい運用成果だったと評価されるのです。なぜならば、下がったと
はいっても、日経平均よりも少ない下げ幅で終わったからです。いかがですか?
皆さんにとっては、「下がっているんだから運用成果がよかったなんて、納得い
かない」となるでしょうが、運用の世界では、胸を張れることなのです。
□ 積極運用型投資信託は、コストが高くなる
積極運用型投資信託は、比較対象となるベンチマークを上回ろうとする運用を
するわけですから、当然上がりそうな銘柄を探してきて、市場を上回る成績を
上げようとします。そのためには、会社調査をするアナリストや経済の先行き
を予測するエコノミスト、実際に銘柄選択をして発注をする運用担当者、その
注文を受けて実際に取引をするトレーダー、さらには、全体の投資戦略を作る
ストラティジスト、これらをまとめた投資政策委員会、さらには、適切な運用
がなされているかを監視する監理(コンプライアンス)部門、受け渡し決済を
担当する決済部門など、大変コストが高くなります。そのため、投資信託の信
託報酬が、積極運用型は、高くなります。
□ 受動(パッシブ)運用型はコストが安い
これに対し、受動運用型は、ベンチマークどおりに動くようにする運用のため、
積極型で必要な、アナリスト、エコノミスト、ストラティジスト、投資政策委
員会などが要りません。市場平均どおりに運用すればいいわけですから、こう
いう人は要りませんね。さらに、監理(コンプライアンス)部門も、積極運用
型に比べるとコストは安いものとなるでしょう。そのため、受動(パッシブ)
運用型は、コストが安くなるわけです。私の印象では、積極運用型の信託報酬
は、1.5%~3.5%程度と見ています。一方、受動運用型の信託報酬は、
0.1%から1.0%程度でしょう。かなり、受動(パッシブ)運用型のほう
がコストは安いのです。
また、受動運用型の投資信託は、何をもっていい成果を上げたと評価されるか
といいますと、これも一般の人には興味深いことかと思いますが、如何にベン
チマーク(ここでは日経平均)に近い運用ができたかが、評価の対象となりま
す。そのため、日経平均よりも大幅にいい成績を上げても評価はされず、逆に、
「大幅に乖離して、何をやっているんだ」となるのです。如何にベンチマーク
に近い成績を上げるかが、受動運用型の成績評価となるわけです。そのため、
ベンチマークどおりに動くように運用すればいいということになるのです。
□ 積極運用型の投資信託のほとんどは、市場平均に勝てない
このように、積極運用型の投資信託は、コストが高くなり、さらには、これも
大事なことなのですが、個別銘柄を買いに行きますから、大きな金額を買いに
行きますと、どうしても高く買い、売りに行きますと、どうしても安く売り、
いわゆるプライスインパクト(価格を動かす)が働いて、成績の足を引っ張る
ことが起こります。また、積極運用のため、銘柄の入れ替えなども発生したり、
購入者も短期の利益を狙って購入する人が多いため早く売るようになり、売買
回数が多くなり、それだけ証券会社に払う売買手数料も多くなります。これら
のすべてが運用成果に響いてくるわけです。信託報酬が高いだけではないとい
うことをよく覚えておくべきでしょう。
これに対し、受動(パッシブ)運用型は、個別銘柄を一本釣りで買いに行くわ
けではなく、ベンチマークとなる指数に構成される銘柄すべて(日経平均の場
合225社)を広く浅く購入するため、プライスインパクトが少なく(ただし、
プライスインパクトが少ないようにするのは腕の見せ所)、また、指数どおりに
運用するため、指数構成銘柄の変更のとき以外は、入れ替え売買をする必要は
なく、またここも大事なのですが、購入者も頻繁に売買する購入者ではなくじ
っくり持つタイプの購入者が多くなるため、売買手数料も積極運用型に比べは
るかに少なくなり、ベンチマークになるべく近い運用をしようとするその目標
に近づくのです。ここで、受動運用で、プライスインパクトを少なくするため
には、コンピューターによる売買が必要になります。そのため、そのようなイ
ンフラが整っていることが重要になります。そのためには、多大の初期コスト
がかかるため、大手の運用会社が必然的に多くなります。
以上のような状況のため、積極運用型の投資信託は、驚くべきことに、米国の
過去の調査では、10年間で4分の3の積極運用型の投資信託が、ベンチマー
クに勝てないということになってしまうのです。また、最近の日経新聞にも載
っていましたが、1999年~2009年で、積極型投資信託の60%以上が
ベンチマークに勝った年は、3年しかなく、残る7年は、すべて半分から3分
の2以上の投資信託がベンチマークに負けていたという結果が出ています。こ
ちらは、1年単位での計測ですから、これを5年以上に長く引っ張れば、さら
に低い数字となることでしょう。
これは、上に上げた、積極運用の投資信託の投資成果の足を引っ張るさまざま
な要因があるからです。そして、新聞広告などに載る投資信託のほとんどが、
この積極型投資信託なのです。
いかがですか?積極型投資信託を買うのが、ばかばかしくなりませんか?まだ
ぴんと来ない人もいるでしょう。なぜならば、自分でそれを実感できることが
ないからです。そして、それはこれからも、そうでしょう。では、どうしたら
いいか。こういう調査結果を信用するしかないのです。それでも、人間という
ものは愚かで、「いやいや、自分が選ぶ投資信託はそんなことはない、きっと市
場平均など簡単に上回るよ。」と思って買う人が多いのです。そして、そういう
人たちは、結局は、市場平均を上回ったかなど測らずに、儲かったか損したかで
終始することになるのです。
これでは、いけません。長い間には必ず大きな損失です。ぜひ、このメルマガを
読んで、学んでいただきたいものです。
今週のメルマガはいかがでしたか?感想・意見など聞かせてください。これか
らも、もっと皆さんが知らない、それでいてどうしても知っておくべき投資信
託のお話をしていきます。
どうぞお楽しみに!!
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の濃い情報を紹介していきますので、お友だちやお知り合いにも教えてあげて
くださいね。
それでは、また来週お会いしましょう。皆さんの一週間が、すばらしい一週間
になりますように!
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編集後記:
鳩山総理の「普天間基地移転問題」はいよいよ山場を迎えることになりますが、
どう見ても、5月末に決着がつくなどとは思えません。その場合、鳩山総理は
どうするのでしょう。興味深いところですが、まず騒ぐのは、「総理の責任問題」
を問うマスコミでしょう。あえて申し上げれば、日本は、マスコミに先導された
衆愚国家という感がないとはいえません。「普天間基地問題決着せず、で辞任。」
などとなれば、世界の笑いものです。
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