2010/10/04 外債を購入する際に注意すべき点
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■ メルマガ『債券』編
―外債を購入する際に注意すべき点-
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このメルマガは、『株式』編、『投資信託』編と続き、第3弾として、『債券』
編となっています。このメルマガのタイトルにあるように、このメルマガを毎
週読めば、資産運用の成功に導いていくということをきっと実感できることで
しょう。どの金融機関にも属さず、どの運用会社にも気を使う必要はない、完
全独立のファイナンシャル・プランナーだから書けることがあります。これか
らも、『本当はどうなのよ?』『本当のことを教えて!』に答えるメルマガに
していきます。どうぞご期待ください!!
さて、今回は、外債を購入する際、注意すべきお話です。これも、皆さんが知
っておくと大変役に立つ情報が詰まっています!決してこれまで投資雑誌やメ
ディアで取り上げられなかったあるいは知られていない役に立つ情報を覚えて
いただけることでしょう。ご期待ください!!
□ 外債を買う時、売る時に手数料を払っていることを知っていますか?
証券会社から外債の案内がきたとき、あるいは外債が買いたいなと考え証券会
社に問い合わせる時、考慮すべきこととして外債の通貨、年限、格付けとは別
に、証券会社に手数料を払っていることを意識しておくことは大事なことです。
ところが、一般の人はコストがかかること自体意識していないですし、いくら
のコストかを知って買う人はいないのが実状です。皆さんは、実は見えない手
数料を払っているのです。
□ 外債を売買する時に払う手数料は
証券会社に外債を買いたいと伝えますと、価格が提示されます。たとえば「利
率○○%の債券で、額面100ドルに対して97.50ドルで買えます。」とい
ってきます。皆さんはこの価格が高いのか安いのかがわかりますか。あるいは
証券会社がいくら収入を得るのか、皆さんがいくら手数料を払うのかがわかり
ますか?これだけではわからないのです。そして、残念なことに皆さんのすべ
てといっていいほど、いくら手数料を払っているかわからないで買っています。
そこで、皆さんに一発でいくらのコストを払っているかがわかる方法をお知ら
せしましょう。こう、証券会社に訊くのです。「この同じ債券を売りたい場合、
いくらになりますか?」そうしますと、あまり教えたがらないか、もしくは「そ
の場合は、95ドルです」とたとえばいってきます。ここでおわかりですか?
皆さんが同じ債券を買う場合97.5ドル、売る場合は95ドル、したがいま
してその差がコストになるわけです。すなわち証券会社に入る儲けです。
ところが、ほとんどの人がこういう訊きかたをしませんので、コストがわから
ないまま買ってしまうのです。少し軽率とは思いませんか。どんなに高く吹き
かけられているかわからない状態で買っているかもしれないとしたら・・・。
もしかしたら、2.5ドルではなく、とんでもなく開いているかもしれない・・
・。
□ 新規に発行される外債のコストはどう測る?
先ほどはすでに発行された外債を買う場合ですが、今度は新規に発行される外
債を買う場合はいかがでしょう?実は、こちらはくせものです。なぜかといい
ますと、これから発行されるのでまだ売買価格がないので、上のような訊き方
ができないのです。そのため新しく発行される外債たとえば「国際復興開発銀
行債 格付けAAA、満期5年、額面払い込み、ブラジルレアル建て11%」の
新規発行債券を証券会社から案内され、「利率すごい高いですし、最高格付けだ
から返ってこない(ブラジルレアルで)心配ないです。いかがです?」といわ
れて、この条件が高いか安いか、わからないでただなんとなく買う人がすべて
なのですね。「11%が高いと思い、なんとなく買う。」実際に皆さんが行って
いることなのですが、ちょっとどうかと思いませんか?
実は、この条件が高いか安いかは、皆さんにはほとんどわからないのです。な
ぜかといいますと、新たに発行される場合は、その通貨の国の国債との比較で、
通常、利回りを上乗せします。たとえば5年の米国国債利回り+2%とか
+0.5%とか。この開きが妥当かどうかなど、プロでないとわからないのです。
さらには、これから買おうとする債券が、国債+○○%の条件になっているとか、
証券会社はいくら手数料をもらっているのかなど教えてくれるわけがありません。
そこで、その条件がいいのか悪いのかわからずに(つまりコストがわからずに)
なんとなく購入するという事態が起きてしまうわけです。
ここでいえることは、コストがわからない債券を購入することは止めておいた
ほうがいいということです。
□ 外債を買う場合は、為替手数料にも注意を!!
外債は外国通貨建ての債券ですから、米ドル建て債券を買う場合には、米ドル
を買う必要があります。そのために証券会社でも銀行でも、為替手数料がかか
ります。これも、ただたとえば「1ドル86円です」とだけ伝えられることが
多いのですね。取引をする銀行に「手数料はかからないのですか」と訊くと、
なんと「手数料はかかりません」と回答されることもあります。実際に小生が
そういわれたのですから、間違いありません。
そこで出してくる奥の手が、「では、米ドルを売る場合はいくらになりますか?」
と訊いてみるのです。そうしますと、たとえば「その場合は1ドル81円です。」
皆さんにとってこの差がコストになるわけですね。
したがいまして、外債を売買する場合には、債券自体の価格のコストと為替
のコストの両方が売買の往復でかかりますので、意外と大きなコストになる
ことを忘れてはいけません。しかもよろしくないことに、コスト自体がいく
らかわからないままという事態。こう考えると、皆さんが外債に投資するの
は難しいのです。
□ 売買手数料は機関投資家並み、為替手数料はなしで外債が買えるとしたら?
そこで、皆さんが為替手数料を払わずに、しかも外債の売買手数料は機関投
資家並みのコストで外債が買えるとしたら、いかがでしょう?きっとこちら
の方がいいと思いませんか?実はそれができます。それができるのは、外債フ
ァンドです。たとえば、「グローバルソブリンオープン」あるいは「グローバ
ル債券ファンド」などの投資信託です。これらは、みな円建てで買えます。
投資信託は、基準価格が円建てですからね。しかも、何千億円、何兆円と外
債を買っている大機関投資家ですから、彼らが売買する売買価格の開きは、
非常に薄いのです。個人が払うコストの料率の何十分の一程度といってよい
でしょう。
いかがですか?目からうろこという感がしませんか?
もちろん、円建てで買えるとしても、円の基準価格自体が為替によって動き
ますから為替リスクは外債を持っているのと同じようにかかります。また、
小生は、ここで上げているものを含め、外債ファンドを一律にお勧めするわ
けではない事にご注意ください。それぞれのファンドの販売手数料や運用費
用である信託報酬が、べらぼうに高いファンドもありますからね。
さて、次回は外債の中でも、先進国国債、エマージング債券、ハイイールド
債券の違いやリスクについてお話しましょう。皆さんが知らなかったこと、
これを知っておけばということをたくさんお話ししましょう。
では、次回をお楽しみに!!
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の濃い情報を紹介していきますので、お友だちやお知り合いにも教えてあげて
くださいね。
それでは、また来週お会いしましょう。皆さんの一週間が、すばらしい一週間
になりますように!
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編集後記:
10月2日の日経に「エクソン、日本事業縮小」と出ていました。「需要減に
歯止めがかからない日本での事業は収益悪化が避けられないと判断、市場拡大
の見込めるアジアなどに投資の軸足を移す戦略」だそうです。西日本や九州の
ガソリンスタンドを売却するそうです。
こういう動きは看過できません。重く受け止める必要があります。グローバル
企業が、ガソリンスタンドという長い間に作り上げたネットワークを、戦略的
判断で閉じるという選択。そして、アジアなどに軸足を移す。このような動き
は、何も外資系だからではなく、日本人であっても、特にお金の投資という面
で、愛国心とは別に考えなければならない選択肢なのです。
お金を外に投資するという選択肢、これをいかに適切に行うか、しかも証券会
社に高い手数料を払わないで、低コストで。そのお手伝いをさせていただくの
が、わたしたち、びとうファイナンシャルサービスです。いくばくかの助言料
を払うことを躊躇しているうちに、時間ばかりがたってしまいます。少し手前
味噌になり恐縮ですが、とにかく、手遅れにならないうちに、金融機関から完
全独立して、お客様利益を最優先できる仕組みを持つ専門家のアドバイスを受
けて、しっかりと資産運用を実行することが大事です。
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