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2022/12/19 訴訟リスクの高い会社のリターンは低い

2022/12/19 訴訟リスクの高い会社のリターンは低い

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-訴訟リスクの高い会社のリターンは低い-

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グローバル・スタンダードの米国証券アナリスト資格「CFA」と、FPの最上位国際資格「CFP」をもつ公認投資助言者(RIA)の尾藤峰男です。このメールマガジンは、読者の皆様のおかげで、第498号となりました。

このメルマガでは、大切なお金の運用で皆さまのお役に立てるよう、その成功へのステップを私、尾藤峰男がわかりやすくお話していきます。金融機関から完全独立のFP・資産運用アドバイザーだからこそ、本当に役に立つ情報をお届けできます。これからも『本当はどうなの?』『本当のことを教えて!』に答えるメルマガにしていきます。

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-訴訟リスクの高い会社のリターンは低い-

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私が保有するCFA資格を管理する米CFA協会の機関誌で、最高権威の投資理論誌「Financial Analyst Journal」2022年第4四半期号に面白い論文がありましたので、紹介しましょう。この論文の論旨は、日本人にとって、大いに参考になる内容です。

□ 訴訟リスクの高い会社のリターンは低い

この論文によりますと、株主集団訴訟のリスクの低い米国上場企業のリターンは、リスクの高い企業のリターンを大幅に上回ったとのこと。1997年に、これらの訴訟リスクの低い企業に1ドル投資していたら、2018年には27ドルになったとのことです。その年率利回りはなんと16%。この間のS&P500のリターンは7.7%ですから、2倍以上も上回るリターンです。また訴訟リスクの低い会社群を買い、訴訟リスクの高い会社群を売るポートフォリオは、市場平均ポートフォリオより、8%もリターンが高かったとのことです。そして、この論文の中で、このような高いリターンが得られるということは、訴訟リスクの低い企業に投資したら、高いリターンが得られることが、見落とされているからだとしています。

ということは、訴訟リスクの低い会社に投資すれば高いリターンが得られ、訴訟リスクの高い企業に投資すればリターンは低いということに、もっと注意を払うべきなのです。われわれは、「投資しても訴訟リスクはないのだろうか」と、よく吟味する必要がありそうです。

□ 日本の会社は訴訟リスクが高い会社ばかり

さて、ここで、日本の会社についてみてみましょう。まず、日本では、投資家がおとなしいのか、米国と違って、株主集団訴訟はあまり見られません。株主代表訴訟も大変限られます。米国では弁護士が集団訴訟を商売のタネにするところもあり、文化の違いとも言えます。しかし、株主に訴訟で訴えられるということは「株価が下がって、その損害をどうしてくれるんだ」と、株価下落による損害賠償訴訟に訴えるケースがほとんどです。そこで、日本で株価が下がって、訴訟に訴えられそうなケースとはどういうものかを、まずは見てみましょう。

●会計粉飾
IHI、山一証券、オリンパス、東芝
●検査不正・欠陥隠し
日産自動車、日野自動車、三菱自動車、神戸製鋼所、SUBARU、スズキ、東洋ゴム、三菱電機、
パロマ、雪印乳業
●カルテル・談合
関西以西の電力会社、電通など広告各社、ゼネコン
●建築不正
ダイワハウス、レオパレス、カヤバ、旭化成建材
●不正融資
スルガ銀行

私の記憶にある例でも、この程度あります。日本企業のモラルが落ちている傾向は、近年ますます強まっていて、株価が下がりそうなケースは、もっとたくさんあるでしょう。

□ 投資候補先企業に不正や粉飾はないか

日本では、企業に不正事件が起こっても、株主集団訴訟をするケースがあまりなく、また実際に損害賠償が認められるケースが少ないと見られ、泣き寝入りということも多いでしょう。また罰則も緩い。そうなると、ある面では、「企業が懲りない」ということになり、不正事件が続発するということになります。現状を見ても、大きくうなずいてしまいます。言い換えれば、日本には米国で言う「訴訟リスクが高い会社」がたくさんあるということです。

こう見てくると、いつ不祥事、不正が起きるかわからず、怖くて日本企業は買えないということになります。我々は「この会社に投資しても、不正や粉飾はないか」をよくよく吟味する必要があります。危なそうな会社は遠ざけておくに越したことはありません。このあたりに、日本の株価が長い間上がらない真因がありそうです。

いかがでしたか、今週のメールマガジン。
これからも、私、尾藤峰男は、メルマガ読者の皆さんに真に役に立つ「資産運用を成功に導く」情報を発信していきます。
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■ 編集後記:

サッカー・ワールドカップ。日本代表の活躍に大いに楽しませてもらいました。しかし、我ながら大いに反省しなければならないことばかりでした。ドイツやスペインが一緒の組では、決勝トーナメントに行くのは難しいだろう、ドイツが前半1-0で勝っていたら、逆転するのは無理だろうと寝てしまい、さすがにスペインにはかなわないだろうと期待しないで見ていたら、勝った!「不可能はない、決してあきらめない、先入観を持ってはいけない」。こういうことを日本代表の選手、さらにはワールドカップの多くのチームが教えてくれました。

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メールマガジン発行者プロフィール:

尾藤峰男 公認投資助言者(RIA)
びとうファイナンシャルサービス株式会社 代表取締役

「米国CFA協会認定証券アナリスト」「CFP」「日本証券アナリスト協会認定アナリスト」「1級FP技能士」の4つの最高難度の資格を持つ。

金融機関と全く関係がない資産運用アドバイザーとして、投資助言料のみで個人の金融資産や退職金の運用助言・ライフプランニングサービスを提供する。グローバルな投資理論や外国株投資・国際分散投資に精通。日本経済新聞、週刊東洋経済、週刊エコノミスト、ダイヤモンドなどへ寄稿・コメント多数。日経CNBC、テレビ東京などにも登場。著書に「いまこそ始めよう 外国株投資入門」「バフェットの非常識な株主総会」。

2000年びとうファイナンシャルサービス株式会社設立。
投資助言・代理業登録-関東財務局(金商)第905号
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■発行責任者 尾藤 峰男(びとう みねお)公認投資助言者(RIA)
米国CFA協会認定証券アナリスト
日本証券アナリスト協会検定会員
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