2023/05/22 バフェットとマンガーが教える「よい人生を送るために」
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－バフェットとマンガーが教える「よい人生を送るために」－
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グローバル・スタンダードの米国証券アナリスト資格「CFA」と、FPの最上位国際資格「CFP」をもつ公認投資助言者（RIA）の尾藤峰男です。このメールマガジンは、読者の皆様のおかげで、第508号となりました。
このメルマガでは、大切なお金の運用で皆さまのお役に立てるよう、その成功へのステップを私、尾藤峰男がわかりやすくお話していきます。金融機関から完全独立のFP・資産運用アドバイザーだからこそ、本当に役に立つ情報をお届けできます。これからも『本当はどうなの？』『本当のことを教えて！』に答えるメルマガにしていきます。
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－バフェットとマンガーが教える「よい人生を送るために」－
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私は、今年も、米国ネブラスカ州オマハで５月６日に開かれたバークシャー・ハサウェイ株主総会に参加してきました。今年を入れて、2014年からリアルの総会に８回連続で参加しています。（２０２０年、２０２１年はオンライン総会）私がつくづく感じるのは、世界中から来る株主は、投資哲学、投資活動や現在の市場の見方などを知りたいというのはもちろんですが、バフェットやマンガーからよい生き方を学びたいと来る人が多いということです。自分が日常、間違いない生き方をしているか、確認するために来ていたり、どうしたら幸せな人生を送れるか、バフェットとマンガーからぜひ学びたいと思ってきていたりする人が多いと感じるのです。
まさに「どうしたらよい人生を送れるのか」という質問が、今年の株主総会で出ました。それに対する二人の答えは以下の通りです。
バフェット：
かくありたい“こういう人物であった”という自分の死亡通知記事を書いておく
金持ちが友達もなく死んでいったことを引き合いに、友愛の大切さを強調。
また投資に当たって大事なことは致命的な過ちをしないこと、投資で夜眠れないようになることは避ける。
支出を抑える。
住宅ローン以外は借金をしない。
人は固有名詞で褒め、カテゴリーで批判する。
マンガー：
稼いだお金より少なく使う
有害な人やふるまいから遠ざかる
学び続ける
楽しみを後にとっておく（Deferred Gratification）
せっかくですので、少し解説を加えましょう。
- 稼いだお金より少なく使う
この言葉は、マンガーがいった言葉ですが、バフェットも「支出を抑える」という形で言及しています。当たり前のように聞こえますが、実に稼いだお金より、多く使ってしまう人が多いのです。バフェットは、「借金は、住宅ローン以外はするな」といっていますが、ここでバフェットがいつも警告を発するのは、クレジットカードの分割払い。この金利は、日本でも10％台の金利（クレジットカード会社は手数料と呼ぶ）になります。米国の場合は、金利レベルは日本よりはるかに高いですから、大変です。「楽しみを後にとっておく（Deferred Gratification）」というのも、これにつながりますね。いわゆる節制、自制ですね。これを「ケチ」「倹約屋」と片付けてはいけません。
- 有害な人やふるまいから遠ざかる
これもマンガーがいった言葉です。マンガーのコメントの特徴は、辛辣、歯に衣着せずという面がありますが、それだけ、真を突いているわけです。一方でバフェットは反対のことを言っています。すなわち「こういう人になりたいな」とあこがれる人と付き合え、自分よりレベルが上の人と付き合えというのです。そうすれば、自分がそうなるというのです。まとめますと、「自分のためにならない人とは付き合うな、自分を伸ばすような人と付き合え」ということです。友人や仕事の同僚など、付き合っている人はたくさんいますが、バフェットやマンガーのような意識を持っているのは、私も含めて、意外と少ないのではないでしょうか。
- 学び続ける
これも、今回はマンガーの言葉ですが、バフェットも常日頃、言っています。バフェットは、自分の執務室に閉じこもり、1日5，6時間は本を読んで過ごすというのです。このようにして過ごすのが、何よりうれしいというわけです。マンガーは、本の虫、子供から「本の下に（本を読んでいて顔が見えないので）足がある」といわれるほどです。マンガーの有名な言葉に「無知の排除」（Ignorance removal）という言葉があります。99歳のマンガーが今も学び続けている、マンガーに言わせれば「人間、学ぶことを止めたらお終い」といっているのです。マンガーの長寿の秘訣にはこういうところがあるのでしょう。
- 愛されないで死んでいった金持ちは多い
バフェットの資産は15兆円、マンガーも数千億円は持つ大金持ち。株主総会には、世界中から数万人が集まる。これはまさに敬愛されている証拠です。そのバフェットは、「大金持ちになったにもかかわらず、愛されないで死んでいった人たちをたくさん知っている」というのです。その意味では、バフェットは、お金を持っているより、人々から敬愛されて死んでいきたいと思っているのは間違いありません。バフェットは、その資産のほとんど全部を寄付します。お金は天からの授かりものというわけです。その社会的貢献は計り知れません。こういう人は、まさに人から愛されて死んでいくのです。
いかがでしたか、今週のメールマガジン。
これからも、私、尾藤峰男は、メルマガ読者の皆さんに真に役に立つ「資産運用を成功に導く」情報を発信していきます。
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■ 編集後記：
日経平均が、バブル後高値を更新とのことです。バフェットが来日し、日本株へのさらなる投資の意欲を表明した4月11日から日経平均は、先週末まで10.3％も上がりました。その上げ幅は、同時期のS&P500の上げ幅+2.0％をはるかに上回るものでした。4月の外人の日本株買い越し額は2兆1500億円の大幅な買い越し。バフェットの5大商社株の買い増し、さらなる投資意欲の表明が、外人の買いに火をつけたのは間違いないありません。あらためて、世界の投資界へのバフェットの絶大な影響力を感じます。
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メールマガジン発行者プロフィール：
尾藤峰男 公認投資助言者（RIA）
びとうファイナンシャルサービス株式会社 代表取締役
「米国CFA協会認定証券アナリスト」「CFP」「日本証券アナリスト協会認定アナリスト」「1級FP技能士」の4つの最高難度の資格を持つ。
金融機関と全く関係がない資産運用アドバイザーとして、投資助言料のみで個人の金融資産や退職金の運用助言・ライフプランニングサービスを提供する。グローバルな投資理論や外国株投資・国際分散投資に精通。日本経済新聞、週刊東洋経済、週刊エコノミスト、ダイヤモンドなどへ寄稿・コメント多数。日経CNBC、テレビ東京などにも登場。著書に「いまこそ始めよう 外国株投資入門」「バフェットの非常識な株主総会」。
2000年びとうファイナンシャルサービス株式会社設立。
投資助言・代理業登録-関東財務局（金商）第905号
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■発行責任者 尾藤 峰男(びとう みねお）公認投資助言者(RIA)
米国CFA協会認定証券アナリスト
日本証券アナリスト協会検定会員
１級ファイナンシャルプランニング技能士
日本FP協会CFP認定者
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