2023/06/19 日本株のバブル後最高値更新に向けた壁
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-日本株のバブル後最高値更新に向けた壁-
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グローバル・スタンダードの米国証券アナリスト資格「CFA」と、FPの最上位国際資格「CFP」をもつ公認投資助言者(RIA)の尾藤峰男です。このメールマガジンは、読者の皆様のおかげで、第510号となりました。
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-日本株のバブル後最高値更新に向けた壁-
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日本株が絶好調です。連日、「33年ぶりのバブル高値更新」となり、先週末日経平均は33706.08円。3月末からの一か月半で、実に20.2%の上昇。私の肌感覚からいうと、1989年ころのバブル最高値のころの活況ぶりと感じます。同じ3月末から米国主要指数のS&P500は7.3%上昇。日米上げ幅は、大幅な開きになっています。ちなみに3月末から円は6.8%の円安なので、円換算S&P500の上昇幅は、14.6%の上昇。依然として日経平均の上昇幅の方が大きいのです。いかに日経平均の上げ幅が大きいかがわかるというものでしょう。さて、なぜ突然上がったのか、その要因を探り、さらに日本株が上がっていくか、33年ぶりのバブル高値更新ではなく、1989年12月の最高値38915.87円を更新していくには、何が必要かをじっくりと見てみましょう。
□ 日本株上昇のきっかけは、バフェットの日本株へのさらなる投資意欲の表明
バフェットは、7.4%まで買い増しした日本の5大商社との面談のため来日した時、4月10日のメディアへのインタビューや取材に、日本株にさらに投資する意欲を表明しました。これが一面を飾る大きな記事となり、さらに米国メディアでもインタビュー画像が放映され、大きなインパクトを与えることとなったのです。いわば、バフェットさまさまです。バフェットの力をまざまざと見た一方で、バフェットの一言で上がる日本株の情けなさといったところが、実感として感じられます。それはともかくとして、その発言以来、日本株の海外勢による買い越しは大幅に増え、実に6月9日まで、11週連続の買い越し、合計5.5兆円の買い越し額となりました!
まさに、バフェットの発言が、海外勢の投資に火をつけた形です。一つのきっかけが、燎原の火のような展開になる典型的なパターンです。バフェットの発言をバックに、これまで日本株から遠ざかっていた海外勢まで、日本株に参戦してきたということでしょう。また、バフェットが買っているということを裏付けに、組織の中で投資の承認を得やすいという面もあるでしょう。そして、現在は、買ったら上がった、さらに上がるから買うというパターンになってきたというところです。
少し別の面からみると、このような海外勢の積極姿勢が、別にバフェットが煽ったというわけではなく、バフェットの商社株投資に大きな追い風になっていることを覚えておくとよいでしょう。
□ バブル最高値更新は簡単ではない
さて、それでは、これから日本株はどうなるか、ここが肝心なところです。1か月半で、28041.48円から33706.08円まで5664.6円、20.2%も上昇したこと自体が、ものすごい上げ幅ですが、これまでの史上最高値更新まで、先週末の日経平均で15.46%の上昇が必要になります。1か月半の上げ幅より少ないのだから簡単かと言えば、そんなことはありません。まだまだたくさんの壁があるといえます。
□ 34年ぶりのバブル最高値の更新に立ちふさがる壁
34年も過去の最高値を更新していない国など、私の知っている限りでどこにもありません。米国は1929年の大恐慌の時から、NYダウがその時の高値を更新するまで、1954年まで25年かかっています。この回復までの長さにも驚きますが、日本の場合、現在も進行形で、その記録を更新中です。さて、その最高値38915.87円を更新するためには、何が問題か。私が思うところを上げてみましょう。
・経営陣が、株価に対してもっと上げる意欲を持たないとダメ
・株の持ち合い、買収防衛策など、内向き意識を失くさないとダメ
・経営陣がROIC(Return on Investment Capital)、WACC(Weighted Average Cost of Capital)など、株価に関わる経営指標に弱い。
・株主還元意識(配当、自社株買い)が、まだ弱い
・お金があれば安心と、ぶよぶよ体質から抜け出せない
・外国でのプレゼンスが弱くなっている。競争力の劣化が進む
・ほどほどでいいというような意識がまん延
少し考えるだけでも、こんなにあるところに、日本企業の問題が山積していることを感じます。こういったところを直さないと、真の意味で日本企業復活は望めないでしょう。そして、それは、史上最高値更新への道標ともなりえます。
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■ 編集後記:
株式市場は、30年ぶりの活況ですが、外を見ると何も変わっているようには見えません。人口減少は続き、政府は相変わらずばらまき政治、日銀は怖くて超金融緩和を解除できず。株価フィーバーはいつまで続くのか、その持続力の裏付けが見えません。バフェットや海外勢ばかりに頼っていられません。なんとか他力本願でない、自律的な力で、この株高を持続したいものです。
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メールマガジン発行者プロフィール:
尾藤峰男 公認投資助言者(RIA)
びとうファイナンシャルサービス株式会社 代表取締役
「米国CFA協会認定証券アナリスト」「CFP」「日本証券アナリスト協会認定アナリスト」「1級FP技能士」の4つの最高難度の資格を持つ。
金融機関と全く関係がない資産運用アドバイザーとして、投資助言料のみで個人の金融資産や退職金の運用助言・ライフプランニングサービスを提供する。グローバルな投資理論や外国株投資・国際分散投資に精通。日本経済新聞、週刊東洋経済、週刊エコノミスト、ダイヤモンドなどへ寄稿・コメント多数。日経CNBC、テレビ東京などにも登場。著書に「いまこそ始めよう 外国株投資入門」「バフェットの非常識な株主総会」。
2000年びとうファイナンシャルサービス株式会社設立。
投資助言・代理業登録-関東財務局(金商)第905号
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