トップページ > メールマガジン > 2023/09/25 株を買うときは、まずは後ろに備えよ!

2023/09/25 株を買うときは、まずは後ろに備えよ!

2023/09/25 株を買うときは、まずは後ろに備えよ!

━━━━━━━━━━━━━━━━━

□あなたの資産運用を成功に導くメルマガ!
■□ No.516(2023.9.25)
□■□
■□■□ びとうファイナンシャルサービス
□■□■□ http://www.bfsc.jp

-株を買うときは、まずは後ろに備えよ!-

━━━━━━━━━━━━━━━━━

グローバル・スタンダードの米国証券アナリスト資格「CFA」と、FPの最上位国際資格「CFP」をもつ公認投資助言者(RIA)の尾藤峰男です。このメールマガジンは、読者の皆様のおかげで、第516号となりました。

このメルマガでは、大切なお金の運用で皆さまのお役に立てるよう、その成功へのステップを私、尾藤峰男がわかりやすくお話していきます。金融機関から完全独立のFP・資産運用アドバイザーだからこそ、本当に役に立つ情報をお届けできます。これからも『本当はどうなの?』『本当のことを教えて!』に答えるメルマガにしていきます。

ぜひ、ご期待ください!!

━━━━━━━━━━━━━━━━━

-株を買うときは、まずは後ろに備えよ!-

━━━━━━━━━━━━━━━━━

株を買うときに、ほとんどの人が、この株は上がるだろうかと考えて買うでしょう。しかし、この株は下がらないだろうか、下がっても戻ってくるだろうかと、後ろに備えることも、大変大事なことです。今週は、具体例を挙げながら、そのあたりをじっくり見てみましょう。

□ ある会社の株は、大変脚光を浴びたが、数分の一に

数年前、ママ・パパストアでも簡単にクレジットカード決済ができるスクウェアという会社(現在ブロック)の株価がぐんぐん上がり、クレジットカード大手のビザより、よほど株価パフォーマンスがよい時期がありました。2020年3月から2021年の2月まで、株価は6倍に上昇。その間ビザは40%の上昇でした。ところが、その後ブロックは急落、現在は2021年の高値から6分の1です。急騰のはじめ2020年3月からでも、15%の上昇にとどまっています。一方のビザは、2020年3月から現在まで6割上昇。何のことはない、ビザを持っていたほうがよほどよかったということです。特に、ブロックの絶頂期(最高値の時期)に買った人は気の毒にも、投資額は6分の1になっています。いいと思って買って、こんなに下がることがあり、本当に怖いです。こういう例は、超人気株になったなかで、ざらにあります。いくつか例を示しましょう。

モデルナ 
2020/11 127ドル
2021/9 449ドル
2023/9 114ドル

ZOOM
2020/1 75ドル
2020/10 559ドル
2023/9 71ドル

ペイパル
2020/2 122.99ドル
2021/7 308.53ドル
2023/9 60.93ドル

□ 脚光を浴びる会社の株を買うのは危険

このように、その時々のスター銘柄を買うのは非常に危険です。一時のブームで株価が持ち上げられているからです。しかし、そのブームの時には、人々の注目が集中し、「これからはここしかない」と思ってしまうのです。マスコミや他のメディアも、これらの株の上昇ぶりを取り上げます。しかし、ブームが過ぎると、さーっと潮が引いていきます。いくら長期投資といっても、株価が数分の1になった株を持っているのは、気分よくないでしょう。

□ この会社は10年、20年成長し続けるか

ここでもバフェットの言葉が響いてきます。「10年、20年成長し続けるか」。上に上げた4つの会社(スクウェア、モデルナ、ZOOM、ペイパル)を「10年、20年成長し続ける」と判断して買ったという人もいるでしょうが、目先の人気ぶり、注目度を見て買った向きのほうが多いでしょう。一方で、ビザはクレジットカードの源のインフラを握り、世界のクレジット決済シェアの過半を握っている会社です。この会社がつぶれたら、世界の決済機能がマヒしてしまいます。さらに世界的にキャッシュレス決済が進めば、その恩恵を10年、20年と受け続けるのです。

□ 下がっても、大丈夫か

株を買うときに、この株は下がらないだろうか、あるいは、下がっても戻ってくるだろうかと、まず考えることが、非常に大事です。株は上がらなくても損は出ませんが、下がれば損が出ます。この損をできるだけしないようにすることが、パフォーマンスを上げる大事なポイントといってもよいでしょう。また持っている株がいつも上がっているということは、めったにありません。そこで出てくるのが、「いまは下がっているが、いずれ戻ってくるだろうか」ということです。大事なのは、「下がってもいずれ戻ってくる株を買う」ということです。まず入り口が大事ということです。そのあたりが、長年の経験と知識の積み重ねの威力が出てくるところなのです!

□ 下がったままでいるときの判断、スタンスが大事

その例を上げましょう。

まずは格付けのムーディーズ。この会社、住宅抵当証券をすべてAAAにして、リーマンマンショックの原因を作ったといわれ、株価は急落(2007/1 73ドル→2009/3 18ドル)、4分の1になりました。バフェットにまで、この会社のビジネス価値は損なわれたと言われたものです。実は、その時(そして今も)バフェット率いるバークシャー・ハサウェイが筆頭株主なのです。そして、2013年11月に、リーマンショック前の2007年1月の株価に戻るまで7年近くかかっています。いまの株価は340ドル。ここで出てくるのが「株価は戻るか」。このムーディーズを買うときに、10年、20年成長し続けると考えて買った人の中には、このような下げを通り抜いて持ちこたえた人もいるでしょう。

直近の例では、エクソン・モービル。2014年6月、103ドルだった株価が、原油価格の急落、地球温暖化企業ということで、株価は急落。2020年10月には32ドルまで下がり、当時の配当利回りは11%まで上がりました。ところが現在は、原油価格は戻り、エクソンが地球温暖化にも積極的に取り組んでいることが評価され、株価は116ドルです。株価は戻ったのです。まさに、下がっても戻ってくるか、買うときの見極めが大事なのです。

□ 株価がだめと判断するには、時間が必要

多くの人が、この株はダメと判断するのにかける期間は、おおよそ数か月、長くて1年というところでしょう。またマイナスになっていると、気分が悪いと、切ってしまう人は後を絶ちません。しかし、ここで出てくるのが、この株は10年、20年成長し続けるかと考えたかということ。数か月で切ってしまうということは、そういうスタンスでは買っていないということです。

最近の投資理論の研究で、投資した会社の帰趨を判断するには、最低5年が必要としています。ということは、最低5年程度は持って、よいか悪いかを判断するべきということです。

株に投資する場合、多くの人がそんな悠長なことは言っていられないという感想を持つでしょう。証券会社にとって、こうして長く持っている人は敵です。またマスコミも、そんなトーンではニュースにならないと顔をそむけることでしょう。しかし、最終的に投資で成果を上げる人は、実はそうして臨む人たちなのです。

いかがでしたか、今週のメールマガジン。
これからも、私、尾藤峰男は、メルマガ読者の皆さんに真に役に立つ「資産運用を成功に導く」情報を発信していきます。
ご期待ください!

このメルマガを、お友達にも紹介して上げてください。
メルマガへの率直なご感想・ご意見もお待ちしています!

―――――――――――――――――
■ 編集後記:

このところ、中国の習近平主席の映像が大変少なくなっています。G20の会議には出席せず、国内にとどまりました。特にG20を欠席しなければならないほどの案件が国内にあったとは見えません。不動産バブルがはじけ、国内経済が停滞し、相次ぐ閣僚の解任など、外に出ていくには分が悪いと考えたのでしょう。それにしても、外務大臣が姿を見せなくなり、その後解任、国防相も姿が見えなくなり、解任されたという報道が出ています。国家運営に権力維持の思惑が入ると、振れが大きくなり、独裁国家の危うさが出てきます。これからの中国の行く末から目が離せません。

―――――――――――――――――

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
メールマガジン発行者プロフィール:

尾藤峰男 公認投資助言者(RIA)
びとうファイナンシャルサービス株式会社 代表取締役

「米国CFA協会認定証券アナリスト」「CFP」「日本証券アナリスト協会認定アナリスト」「1級FP技能士」の4つの最高難度の資格を持つ。

金融機関と全く関係がない資産運用アドバイザーとして、投資助言料のみで個人の金融資産や退職金の運用助言・ライフプランニングサービスを提供する。グローバルな投資理論や外国株投資・国際分散投資に精通。日本経済新聞、週刊東洋経済、週刊エコノミスト、ダイヤモンドなどへ寄稿・コメント多数。日経CNBC、テレビ東京などにも登場。著書に「いまこそ始めよう 外国株投資入門」「バフェットの非常識な株主総会」。

2000年びとうファイナンシャルサービス株式会社設立。
投資助言・代理業登録-関東財務局(金商)第905号
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

=================

びとうファイナンシャルサービス株式会社
http://www.bfsc.jp

=================
■びとうファイナンシャルサービスは、皆さまの目標や夢の実現のため、40年の長い経験と知識、高い職業倫理で、お客さまの利益のみに目を向けたサービスを提供しています。いつもお客さまのかたわらでお金の健康管理をするホームドクターです。

■びとうファイナンシャルサービスは、金融機関から完全に独立したFP・資産運用アドバイザーとして、最高水準の知識と理論に裏付けられたベストの金融商品の紹介や助言サービスを提供して、お客様に安心して人生を過ごしていただく資産運用をご案内しています。

  お問い合わせはこちら↓
  https://secure70.chicappa.jp/~weblike.jp-bfsc/inquiry.html

=================
◆ びとうファイナンシャルサービスのお役立ち情報 ◆

☆★情報満載!『びとうファイナンシャルサービス公式ホームページ』★☆
http://www.bfsc.jp

☆★『あなたの資産運用を成功に導くメルマガ!』★☆
http://www.bfsc.jp/mailmagazine/ バックナンバーもすべて掲載!

☆★『月刊ニュースレター』★☆
http://www.bfsc.jp/newsletter/ バックナンバーもすべて掲載!

━━━━━━━━━━━━━━━━━
■メルマガ名  『あなたの資産運用を成功に導くメルマガ!』

■発行人サイト http://www.bfsc.jp/

■発行人 びとうファイナンシャルサービス(株)
     投資助言・代理業 関東財務局長(金商)第905号

■発行責任者 尾藤 峰男(びとう みねお)公認投資助言者(RIA) 
       米国CFA協会認定証券アナリスト
       日本証券アナリスト協会検定会員
       1級ファイナンシャルプランニング技能士
       日本FP協会CFP認定者

■ご意見・ご感想 info@bfsc.jp

(重要事項)
・内容については、万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても発行人は一切の責任を負いません。投資に関する最終的な決定は、利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
・メール本文・データ等の著作権は、発行人に帰属します。
・本メルマガの内容を引用する際は、出典を明記してください。

※このメールは、お名刺の交換や弊社への資料請求、また弊社のメルマガ登録をされた方へ、お役に立てる情報をご提供させて頂く事を目的としています。メルマガの配信停止をご希望の方は、大変お手数ですが、下記のURLから登録解除をお願いします。

登録・解除はこちらから↓
https://d.bmb.jp/bm/p/f/tf.php?id=bfsc

Copyright (C) 2023 Bito Financial Service, Co., Ltd. All Rights Reserved.
━━━━━━━━━━━━━━━━━

びとうファイナンシャルサービス(株)

〒105-0022
東京都港区海岸1-2-20
汐留ビルディング3階 リージャス内
Tel: 03-6721-8386
Fax: 050-3156-1072
Mail: info@bfsc.jp

ホームページ制作,杉並区高円寺,ノーブルウェブ