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2024/03/11 日銀が保有する日本株ETFは70兆円、このままにしておいてはいけない

2024/03/11 日銀が保有する日本株ETFは70兆円、このままにしておいてはいけない

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-日銀が保有する日本株ETFは70兆円、このままにしておいてはいけない-

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グローバル・スタンダードの米国証券アナリスト資格「CFA」と、FPの最上位国際資格「CFP」をもつ公認投資助言者(RIA)の尾藤峰男です。このメールマガジンは、読者の皆様のおかげで、第527号となりました。

このメルマガでは、大切なお金の運用で皆さまのお役に立てるよう、その成功へのステップを私、尾藤峰男がわかりやすくお話していきます。金融機関から完全独立のFP・資産運用アドバイザーだからこそ、本当に役に立つ情報をお届けできます。これからも『本当はどうなの?』『本当のことを教えて!』に答えるメルマガにしていきます。

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明日12日、午前10時15分より、日経CNBCに私、尾藤 峰男が出演し、バフェット率いるバークシャー・ハザウェイの投資動向について解説します。日本の商社株投資、「株主への手紙」についてもお話しします。ぜひご覧ください!

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-日銀が保有する日本株ETFは70兆円、このままにしておいてはいけない-

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これまで日銀が買った日本株ETFの保有額は、株価の高騰もあり、70兆円に上っているそうです。日銀は、うまくいったと喜んでいるのでしょうか。むしろ、重い荷物を背負い込んだと思っていたほうが、日銀のためにもよいでしょう。今週は、日銀のETF買いの愚かさ、後々の問題などを、じっくり見てみましょう。

□ 黒田バズーカとともに、日銀のETF買いが拡大

役人が即効薬として考えそうなのが、株を直接買うことです。1990年代にも、Price Keeping Operationと称して、いくらでも金はある(と勘違いした)政府が株を買うという愚に出ました。株価形成は、経済や企業業績によるところに任せるべきなのに、自分たちで株を上げられると、はなはだしい勘違い。まるで株のことがわかっていないことの証拠です。10日の日経によれば、日銀が、株買いを拡大して、買った額は37兆円。それがいまの評価額は71兆円になっているとのこと。現在の株高は、日銀が買ったからではありません。昨年4月のバフェットの日本株投資前向き発言がきっかけで、外人が日本株に目を向けだしたからです。実は、日銀が買っている間、それを上回る額を外人が売っていたのです。

□ 日銀買いで、株主権が空洞化

日銀が、日本株を時価総額(プライム市場分)の7%も保有する影響は、恐ろしいです。日銀は、そもそも株主権を行使しないで済むように、ETFを買ったわけですが、株主権を行使しない日銀が、実質筆頭株主となる企業が、ぞくぞくと登場するのです。まさに株主権の空洞化。この影響は目に見えませんが、目に見えないからこそ、恐ろしいのです。身体の中に、身体の体力を知らないうちに落とす病巣があるようなものです。企業にしてみれば、物言わない大株主がいるのだから、楽なものです。株主権をETFの受託会社が行使するといっても、当たり障りなくというのが、これまでの実態です。

□ 日銀の保有分については、誰もが口をつぐむ

日銀が、財務状況を健全にするため、ETF保有分をいざというときの基金にすることを考えているようですが、それは愚の骨頂です。たまたま上がったものを充てるというのは、場当たり的対応でモラルハザードを招きます。株が下がっていたら、日銀はどうなっていたのかということになります。将来の金利上昇に備えるためといっても、国債を無制限に買ったのは、自らがまいた種です。政府、財務省も、口をつぐんだまま。要は、これといった解決策はないのです。

□ 国民に見えないコストが、数千億円に

現物株を買っていればかからない、とんでもない費用が、これまで日々かかっています。それはETF(上場投資信託)を持つときにかかる信託報酬。これが報道によれば、2022年11月末で、3000億円超になったというのです。その時の時価評価額は約52兆円。現在70兆円超。まだ、現在の信託報酬の累計額が4000億円になるのに、そう時間はかからないでしょう。このお金は、日銀が直接株を買っていれば、一切かからなかったものです。そしてそのコストは、結局は国民負担になるのです。また、TOPIXや日経平均の信託報酬は、他のETFに比べて、高止まりしている感があります。これは、我々がこれらのETFを買うときには、直接響いてきます。

□ 日銀のETFは早くどこかに落ちつけるべき

70兆円もの日本株を、中央銀行が持っているということ自体が、どこかおかしいと考えるべきです。だれもが解決策が見つからず、言い出しっぺになるのはかなわないというところがあるのでしょうが、それは問題の先送りにすぎません。まずは、どこかに移して、現物化するべきです。私の私案として、年金積立管理運用独立行政法人(GPIF)に移せば、国民に行き渡ることになり、将来世代の財産にもなります。災い転じて福(ラッキー)となったわけですから、ここは早く、潜在的な病巣をなくすべきなのです。

いかがでしたか、今週のメールマガジン。
これからも、私、尾藤峰男は、メルマガ読者の皆さんに真に役に立つ「資産運用を成功に導く」情報を発信していきます。
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■ 編集後記:

世の中を見渡すと、あまりいいニュースは見られません。ウクライナ戦争、イスラエルとハマスの戦争、中国の統制強化、経済後退、自民党の政治資金不正、企業の不正事件など。ニュースや記事も、悲観的なものがよく読まれる傾向があるとのこと。また人間は、無意識に、悲観的なものに目を行き、物事を悲観的、防御的に見る傾向があるようです。これから入学、就職シーズン、日米ともプロ野球が始まります。気候も暖かくなります。世の中のいい面に意識して目を向け、明るく、前向きに気持ちを持って行くのには、いい時期でしょう。

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メールマガジン発行者プロフィール:

尾藤峰男 公認投資助言者(RIA)
びとうファイナンシャルサービス株式会社 代表取締役

「米国CFA協会認定証券アナリスト」「CFP」「日本証券アナリスト協会認定アナリスト」「1級FP技能士」の4つの最高難度の資格を持つ。

金融機関と全く関係がない資産運用アドバイザーとして、投資助言料のみで個人の金融資産や退職金の運用助言・ライフプランニングサービスを提供する。グローバルな投資理論や外国株投資・国際分散投資に精通。日本経済新聞、週刊東洋経済、週刊エコノミスト、ダイヤモンドなどへ寄稿・コメント多数。日経CNBC、テレビ東京などにも登場。著書に「いまこそ始めよう 外国株投資入門」「バフェットの非常識な株主総会」。

2000年びとうファイナンシャルサービス株式会社設立。
投資助言・代理業登録-関東財務局(金商)第905号
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■発行責任者 尾藤 峰男(びとう みねお)公認投資助言者(RIA) 
       米国CFA協会認定証券アナリスト
       日本証券アナリスト協会検定会員
       1級ファイナンシャルプランニング技能士
       日本FP協会CFP認定者

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