2024/05/27 バフェットが株主総会で語ったずっしりと胸に入る言葉
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－バフェットが株主総会で語ったずっしりと胸に入る言葉－
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グローバル・スタンダードの米国証券アナリスト資格「CFA」と、FPの最上位国際資格「CFP」をもつ公認投資助言者（RIA）の尾藤峰男です。このメールマガジンは、読者の皆様のおかげで、第532号となりました。
このメルマガでは、大切なお金の運用で皆さまのお役に立てるよう、その成功へのステップを私、尾藤峰男がわかりやすくお話していきます。金融機関から完全独立のFP・資産運用アドバイザーだからこそ、本当に役に立つ情報をお届けできます。これからも『本当はどうなの？』『本当のことを教えて！』に答えるメルマガにしていきます。
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－バフェットが株主総会で語ったずっしりと胸に入る言葉－
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前回のメルマガに続いて、今週もバフェット株主総会のお話です。バフェットが語ったことを振り返ると、その場で聞いた以上に、ずっしりと胸に入るものがあるのです。それは不思議な感覚で、ぴたっとフィットする、身に入っていくというようなものです。今週も、株主総会でバフェットが語った投資全般あるいは人生の過ごし方について、じっくりとお話ししましょう。
□ 毎日株価を見ている人は儲からない
そして、こう続けます。「株価を忘れている人が長い間にお金をつくっている。マインドセットが重要なのだ。」この言葉をじっくり考えると、株式投資をしている人は、多くの人が、毎日株価を見ています。確かにデイトレードのようにしている人で、儲ける人はいないのでしょう。
□ 大事な投資尺度は、消費者行動の見極め
バフェットは、この「消費者行動」（コンシューマー・ビヘイビア）を見極めることが大変大事と言っています。バフェットは、自分の投資行動の誤りもざっくばらんに語ってくれます。
1960年代に投資したボルティモアの家具チェーンを買ったときは、消費者行動を見誤った。シーズキャンディを買って大変な成功をおさめたのは、消費者行動を正しく見極めたからだ。そして、こうした観察の積み重ねがつながったのが、アップルへの投資だった。学者がいう「個人が新しい知覚表象や概念を理解するのに用いるこれまでの経験のすべて」を使って、クリスタライズしたのだ。アップルを見て、その中身はよくわからないが、iPhoneのすごさを感じたのが、投資につながった。
□ 個人投資家が株式投資で高いパフォーマンスを上げるには
この質問の関連では、バフェットは常日頃、100万ドル以下の投資であれば、年率50％の利回りを上げる自信があるといっていることがあります。
バフェットはこういいます。
20,000ページのムーディーズ・マニュアルを丹念にめくった。そうして、そのときの年齢にかかわらず、たくさんよい会社を見つけた。
いまでも、バフェットは執務室に閉じこもり、たくさんの会社のアニュアルレポートを読んだりして、銘柄探しに勤しんでいます。その中で見つけたのが、日本の商社株なのです。ムーディーズ・マニュアルに相当する日本の出版物は「会社四季報」でしょう。バフェットの現在の投資資金は2000億ドル（30兆円）。あまりにも大きすぎて、買いもままならない状況ですが、どんな銘柄でも買える我々にとっては、貴重なアドバイスと言えるでしょう。
□ 人間が複利効果を維持し続けるには
これも実際にあった質問です。バフェットは、投資において複利効果をフルに発揮して、成功しているのですが、93歳になってもその威力は衰えません。この質問に対するバフェットの答えは、「幸運が来た時に、それを逃さないことだ。また失敗しても、それを乗り越え、進み続けることだ。」バフェットは、30兆円の資金を抱えながら、じっとチャンスが来るのを待っている感があります。いわば辛抱強く、待ち続けているのです。バフェットは我慢（Patience）が肝心といっています。そしてバフェットは、自分自身がいうように、たくさんの失敗をしているのですが、それを引きずらずに、むしろそれを糧にして、進み続けているのです。こういう取り組み方は、大いに私たちの気持ちの持ちよう、人生の生き方につながってくるといえるでしょう。
確かに複利効果は、見えにくいものですが、こういわれると、よくフィットする感があります。
□ 充実した人生を送るために
バフェットが話したことをさらに紹介しますと、こうです。
自分にとってのヒーローは、その人が成し遂げたことを見てのヒーローではない。自身がこうなりたいと願う人物だ。そしてその人をまねれば、よいスタートを切れる。それはお金のことを言っているのではなく、よい人生を送ることだ。できるだけ早く、自分がやりたいことを見つけ、それを続けること。すぐ見つかることもあれば、見つからないこともある。ただ、見つけ続けよう。そして、誰でもできることで心がけるべきことがある。それは人に親切にすること。そうすれば世界はもっと良くなる。
このような言葉を聞いていると、すがすがしくなってきます。オマハに世界から集まってくる人たちは、投資でどう成功するかをバフェットから学ぼうとするのではなく、よき人生を送るためにはどうしたらいいかを聞くために来ている人の方がずっと多いといってよいでしょう。
いかがでしたか、今週のメルマガ。このメルマガを、お友達にも紹介して上げてください。また率直なご感想・ご意見もお待ちしています！
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■ 編集後記：
さらに続けて、バフェットの言があります。それは日本の商社株のことです。バフェットは、この商社株への投資を、大変な成功例として、幾度にもわたり、株主総会で取り上げています。「これはいい投資だと大変引き付けられ、2019年の7月4日から買い始め、出来るだけ早く買おうとして、1年かけて5％超を買った」とのこと。この投資は、自らの決断で、当初買い始めたときは誰にも相談しなかったそうです。投資資金が大きすぎて、いまでも買うのに苦労しているようです。バフェットが来日して、日本の商社5社と会談した2023年4月から日本株が上がり始めたのを見ると、改めてバフェットの影響力のすごさを感じます。
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メールマガジン発行者プロフィール：
尾藤峰男 公認投資助言者（RIA）
びとうファイナンシャルサービス株式会社 代表取締役
「米国CFA協会認定証券アナリスト」「CFP」「日本証券アナリスト協会認定アナリスト」「1級FP技能士」の4つの最高難度の資格を持つ。
金融機関と全く関係がない資産運用アドバイザーとして、投資助言料のみで個人の金融資産や退職金の運用助言・ライフプランニングサービスを提供する。グローバルな投資理論や外国株投資・国際分散投資に精通。日本経済新聞、週刊東洋経済、週刊エコノミスト、ダイヤモンドなどへ寄稿・コメント多数。日経CNBC、テレビ東京などにも登場。著書に「いまこそ始めよう 外国株投資入門」「バフェットの非常識な株主総会」。
2000年びとうファイナンシャルサービス株式会社設立。
投資助言・代理業登録-関東財務局（金商）第905号
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