2024/10/21 『到来した国際分散投資の時代』が、また失敗しないように祈るばかり
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■□ No.542(2024.10.21)
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-『到来した国際分散投資の時代』が、また失敗しないように祈るばかり-
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グローバル・スタンダードの米国証券アナリスト資格「CFA」と、FPの最上位国際資格「CFP」をもつ公認投資助言者(RIA)の尾藤峰男です。このメールマガジンは、読者の皆様のおかげで、第542号となりました。
このメルマガでは、大切なお金の運用で皆さまのお役に立てるよう、その成功へのステップを私、尾藤峰男がわかりやすくお話していきます。金融機関から完全独立のFP・資産運用アドバイザーだからこそ、本当に役に立つ情報をお届けできます。これからも『本当はどうなの?』『本当のことを教えて!』に答えるメルマガにしていきます。
ぜひ、ご期待ください!!
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-『到来した国際分散投資の時代』が、また失敗しないように祈るばかり
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10月9日の日経「大機小機」欄に、今週メルマガのタイトル「到来した国際分散投資の時代」の記事が載っていました。私は、これを見て苦笑い。実は、2000年代に、証券会社が盛んに「国際分散投資」をはやして、そうしたファンドを盛んに売っていたのです!それから、運用成績が芳しくなくなり、証券会社が控えたのか、その言葉を、ついぞ聞かなくなりました。この復活した「国際分散投資」。私たちは、どう見たらいいのか、今週はじっくり見てみましょう。
□ 2000年代に出た「国際分散投資」投資信託のなれの果て
某大手証券が2006年4月に募集した「ベストナイン」(世界の9つの資産の意味)という国際分散投資型投資信託。安定型、成長型とも当初集めた残高はそれぞれ3500億円でしたが、現在の残高は、安定型が58億円、積極型が55億円。資産形成に、国際分散投資は必須で、大切なお金を託した「国際分散投資型」がこの有様です。当時、私どもを訪れた方がこの投資信託をお持ちで、私が「この投資信託はコストが高く、そのうち、どんどん残高が少なくなりますよ」と話したのが思い出されます。その方は「そんなことはない」といってふくれて帰っていきました(笑)。この投資信託の運用費用は、年4%にも上るのです!それは当初からわかっていたことです。この投資信託が、当時証券会社が盛んに謳っていた「国際分散投資型」。その後、案の定、運用は芳しくなく、国際分散投資という理論は、まさにその通りなのに、宣伝文句で謳い上げた「国際分散投資」を、証券会社がついぞ言わなくなったのです!
□ いまでは、証券会社の収益源のファンド・ラップも気をつけよう
大手証券会社の収益は、現在収益源を「取引手数料型」から「資産管理型」に急速に移行しており、大手証券では、収益源が「資産管理型」が過半を占めるようになっています。その源は「ファンド・ラップ」。一般の人も、証券会社の窓口で勧められ、プロに任せれば安心と、大切なお金を、言われるままに預けてしまいます。ところが、その手数料は、思いのほか高いのです。ある大手証券会社の新聞広告を見て、下の方に小さく書いてある手数料を細かく計算すると、1年の費用は3.1%+-0.7%。これに一般の人はなかなか気づきません。元の運用利回りが6%であっても、半分からそれ以上を、手数料で取られてしまうのです。そして、リスクレベルをあまりにも低くしていれば、資産は増えない。こうして、コストのことを感じないまま、5年、10年、20年と預けていると、「あまり増えていないな」「こんなもんなんだろう」で終わってしまう危険が大です。「国民の健全な資産形成」という面で、肌寒い気持ちになってきます。何年たっても、あまり増えていないまま、行ってしまうということです。そして、この「ファンド・ラップ」も国際分散投資型!証券会社にとっては、この「ファンド・ラップ」を国際分散投資型と標榜して、売るのでしょう。
□ ますます気をつけなくてはいけない「証券会社営業」
先日、私どものお客様が、相続対策で一部資金を換金したいとのことで、連絡がありました。大手証券会社の「相続対策セミナー」で、相続で生命保険控除が効く保険を勧められたので、その購入資金に充てたいというのです。聞けば、勧められたのが「外貨建て保険」。何のことはない、「相続対策セミナー」で釣って、外貨建て生命保険を買わせようとしているのです。私は、外貨建て保険は、為替リスクがあり、相続するときにいくらになっているかわからないので危険、それにコスト(手数料)が非常に高い(証券会社には実入りがいい)ですよとお伝えして、止めしました。なにしろ、1年以内に解約すれば、10%元本から引かれるのです。ということは、手数料が10%ということ!そして、1年の運用費用は2%がざら。これも、中身は「国際分散投資型」で、いまのテーマに合わせたものを売り込むことは容易に想像できます。
くわばら、くわばら。皆さん、いつの時代も、よほど気をつけなくてはいけません。ベストナインを買われて「そのうち、この投資信託、どんどん残高少なくなりますよ」と私から言われて、ふくれていた方は、今頃どうなっているでしょう。皆様も、ぜひ、このような荒波の世界から守られるように、私どものサービスをご検討ください!
いかがでしたか、今週のメルマガ。このメルマガを、お友達にも紹介して上げてください。また率直なご感想・ご意見もお待ちしています!
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■ 編集後記:
昨日、外に出たら、半そでだったので、思わずひんやり。その前日は、真夏日。こう気温の上下が大きいと、体調管理が大変です。服装を臨機応変に変えるのは、なかなか大変ですが、風邪をひかないように気をつけたいものです。そしてこれから、まさに行楽シーズン。大いに楽しみたいものです。
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メールマガジン発行者プロフィール:
尾藤峰男 公認投資助言者(RIA)
びとうファイナンシャルサービス株式会社 代表取締役
「米国CFA協会認定証券アナリスト」「CFP」「日本証券アナリスト協会認定アナリスト」「1級FP技能士」の4つの最高難度の資格を持つ。
金融機関と全く関係がない資産運用アドバイザーとして、投資助言料のみで個人の金融資産や退職金の運用助言・ライフプランニングサービスを提供する。グローバルな投資理論や外国株投資・国際分散投資に精通。日本経済新聞、週刊東洋経済、週刊エコノミスト、ダイヤモンドなどへ寄稿・コメント多数。日経CNBC、テレビ東京などにも登場。著書に「いまこそ始めよう 外国株投資入門」「バフェットの非常識な株主総会」。
2000年びとうファイナンシャルサービス株式会社設立。
投資助言・代理業登録-関東財務局(金商)第905号
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■発行責任者 尾藤 峰男(びとう みねお)公認投資助言者(RIA)
米国CFA協会認定証券アナリスト
日本証券アナリスト協会検定会員
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