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2025/1/27 「お蔵入り」といわれる日銀保有の日本株ETFは、どうするべきか? 

2025/1/27 「お蔵入り」といわれる日銀保有の日本株ETFは、どうするべきか? 

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-「お蔵入り」といわれる日銀保有の日本株ETFは、どうするべきか?

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グローバル・スタンダードの米国証券アナリスト資格「CFA」と、FPの最上位国際資格「CFP」をもつ公認投資助言者(RIA)の尾藤峰男です。このメールマガジンは、読者の皆様のおかげで、第548号となりました。

このメルマガでは、大切なお金の運用で皆さまのお役に立てるよう、その成功へのステップを私、尾藤峰男がわかりやすくお話していきます。金融機関から完全独立のFP・資産運用アドバイザーだからこそ、本当に役に立つ情報をお届けできます。これからも『本当はどうなの?』『本当のことを教えて!』に答えるメルマガにしていきます。

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-「お蔵入り」といわれる日銀保有の日本株ETFは、どうするべきか?-

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日銀の総裁が変わり、世の中は、日銀の金利政策にすっかり目が行っていますが、ふたをされてしまったのが、日銀保有の日本株ETF。「お蔵入り」との報道も出ています。私は、黒田前総裁が、買付を拡大して以来、繰り返し、この愚を伝えてきましたが、この辺で、もう一度取り上げる必要を感じています。

□ 日本株を最大保有する日銀は、株主権を行使していない

日銀が保有する日本株ETFの時価評価額は、推計で75兆円程度。これは、東証の時価総額の7.9%ほどを占めます。世界最大の投資家といわれるGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の日本株保有額を上回ると見られます。

しかし、日銀が持っている日本株ETFは、いわゆる間接保有です。日銀は、株主権を行使せず、運用会社が個別ETFに対して、一律に行使しています。実に日銀は、日本株全体の8%近くを保有しながら、株主ではないという形です。一方、GPIFは、直接日本株を保有していて、株主権を行使しているのです。

日本株ETF買いを拡大した黒田前総裁は、おそらくこの株主権の問題は、重要視していなかったのでしょう。手っ取り早く日本株が買える道具と見ていたのです。しかしながら、この株主権の空洞化がもたらす問題は、内臓疾患のように、じわじわと効いてきます。コーポレート・ガバナンス、企業の株主を見る目、株主の監視機能、日本株の変動率(投機度)などに、悪い影響を及ぼすのです。

「あんた、えらいことをやってくれたね!」というのが、実感です。

□ 払わなくていいのに払った金額は、数千億円!

さて、次に、わかりやすい点に目を向けてみましょう。日銀が、日本株ETFを持っているだけで、巨額のお金を払い続けているのです。それは、ETFの信託報酬(運用管理費用)。報道によれば、2022年11月時点で、信託報酬で支払った累計が3000億円に達したとのことです。その時点で保有額は52兆円。そして、現在は株価が上がり、75兆円になっていると見られ、信託報酬を0.1%と見積もっても、何と年間750億円の信託報酬を払っているのです。支払額累計が5000億円になるのは、時間の問題です。

ここで強調しておきます。GPIFのように、日本株を直接持っていれば、この5000億円は、払わなくていい!「お蔵入り」になっている間も、着々と信託報酬を払い続けているのです。それは運用会社にとっては、いい商売です。口をつぐんで、なにも言わないのはよくわかります。しかし、国民にとっては、「ひどい無駄遣い」なのです。このままでは、信託報酬の支払い累計が、1兆円になる可能性が高いです。

□ 日銀が、日本株でもうけた利益は、国民に還元しろ!

では、どうすればいいか。そこが、頭の痛い問題なのです。日銀は、買ってからかなり利益が出ているので、放したくない、あるいは処分して利益が出る形にしたいというのが本音でしょう。しかし、それはおくびにも出せない。だからお蔵入り。政府も、手の付けようがないのか、言い出しにくいのか、口をつぐんだまま。財務省は、取り込んで、借金返済に充てたいのが本音でしょうが、こちらも言い出しにくい。そのため「お蔵入り」。このままでは、直接・間接に最も迷惑が掛かるのは、国民なのです。皆さんはもっと声を上げるべきです。そして、国民にとって、もっとも利益になるのは、GPIFに簿価(約37兆円)で譲り渡すこと。そうすれば、一気に、年金財政が豊かになるのです。これは、「103万円の壁撤廃、178万円に」と同じインパクトがあるのではないでしょうか。このGPIFへの移転を、私は前から主張してきました。GPIFの日本株比率が、一時的に高まりますが、そこは得意のリバランスで、徐々に調整していけばいいのです。

国民の皆さん、これが、われわれにとって、もっともよい解決策です。ぜひ、声を大にして、この実現を図りましょう。少しは国民にいい思いをさせてくれ!

いかがでしたか、今週のメルマガ。このメルマガを、お友達にも紹介して上げてください。また率直なご感想・ご意見もお待ちしています!

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■ 編集後記:

いやはや、フジテレビの社会への対応にはあきれます。メディアとして、こういう時こそ範を示さなければいけないのに、「記者会見は映像なし、出席者を限定、時間制限」と、いつも自分たちが取材している際の状況と、まるで正反対のことをやったのです。これには開いた口がふさがりません。フジの経営陣は、こういう神経の持ち主かと、改めて感じてしまいます。また、フジサンケイグループの代表で、フジテレビの取締役・相談役の日枝氏は、今だに、公に出て来ません。このあたりも不透明感をぬぐえないところです。一度失った信頼を取り戻すのは大変です。お台場にあるフジテレビ本社ビルは、以前はきらびやかな照明で照らしていましたが、今は、普通の白色照明。社員の気持ちが推し量られます。

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メールマガジン発行者プロフィール:

尾藤峰男 公認投資助言者(RIA)
びとうファイナンシャルサービス株式会社 代表取締役

「米国CFA協会認定証券アナリスト」「CFP」「日本証券アナリスト協会認定アナリスト」「1級FP技能士」の4つの最高難度の資格を持つ。

金融機関と全く関係がない資産運用アドバイザーとして、投資助言料のみで個人の金融資産や退職金の運用助言・ライフプランニングサービスを提供する。グローバルな投資理論や外国株投資・国際分散投資に精通。日本経済新聞、週刊東洋経済、週刊エコノミスト、ダイヤモンドなどへ寄稿・コメント多数。日経CNBC、テレビ東京などにも登場。著書に「いまこそ始めよう 外国株投資入門」「バフェットの非常識な株主総会」。

2000年びとうファイナンシャルサービス株式会社設立。
投資助言・代理業登録-関東財務局(金商)第905号
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■発行責任者 尾藤 峰男(びとう みねお)公認投資助言者(RIA) 
       米国CFA協会認定証券アナリスト
       日本証券アナリスト協会検定会員
       1級ファイナンシャルプランニング技能士
       日本FP協会CFP認定者

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