2010/11/29 債券の発行形態 No.7-転換社債型新株予約権付社債-
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□ 毎週3分で、資産運用の成功へ導くメルマガ!:No.127(2010.11.29)
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第127号となりました。ご愛読いただき感謝しています。
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新着情報
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■ メルマガ『債券』編
-債券の発行形態 No.7-転換社債型新株予約権付社債-
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このメルマガは、『株式』編、『投資信託』編と続き、第3弾として、『債券』
編となっています。
これまでは、国債・社債・外債など、発行主体や日本内外の債券という識別で
説明してきましたが、債券の発行形態には、他にも見ておく必要があるものが
あります。それは、固定利率、変動利率、ゼロ利率などの発行条件にかかわる
もの、その他にも債券ではあるが、それでも説明が必要な、デュアル・カレン
シー債、日経平均連動債、劣後特約付債など、舌が回らないような名称の債券
があるのです!
ある意味では、これらは、証券会社の金儲けの種になっている面、顧客に対す
る目くらましになっている面、儲けをたっぷり取るためにコストをわかりにく
くしている面、売りやすく顧客に有利に見える面(実際は危ない)、あとあと
売る時にも証券会社に儲けがたっぷり入る面など、皆さんにとっては気をつけ
なければならないばかりの話が出てきます。
これを信じるか、信じないかは皆さんの自由ですが、ここで申し上げておくこ
とがあります。私、尾藤 峰男は証券会社に21年間いて証券会社がどういう振
る舞いをするかを熟知し、債券を個人に売る個人営業、債券発行を海外政府や
メガバンクを含む発行体に働きかける推進部門、債券発行を準備・手続きする
債券引受部門、海外現地法人トップとして債券売買を実際に行った経験があり
ます。さらに、金融業界・法曹界・会計士業界など誰もが認める世界最高峰の
資産運用・証券分析知識をもつとされるグローバルスタンダード資格、米国
CFA証券アナリスト資格を有しているということです。
日本の金融機関は、世界の金融機関に完全に後塵を拝していますが、その意味
では私、尾藤は、まったくの手間味噌ですが、個人の資産運用の面で、世界の
先陣を走っていると自負しております。そして、皆さんのために、証券会社や
銀行からの防護壁になるということを忘れないで下さいね。そのためのコスト
(私どもの投資助言料)は、銀行や証券会社に損させられるであろうと見込ま
れる額(人生を壊すほど巨額になることもある)や自分だけでやっているより
正しくやっていればもっと得られるであろう投資パフォーマンスに比べれば、
保険料程度にきわめて安いものということです。
さて、今週は、転換社債型新株引受権付社債についてお話します。この名称、
やけに長くとっつきにくい印象を持ってしまいますが、要は転換社債です。ど
うも学者の先生や法制度にかかわる人たちは、厳密に名称を決めたいようです
が、利用する側からは、なるべく簡明に表示してもらいたいものです。ここか
らは、転換社債という名で続けます。
なお、前置きとして付け加えますと、現在日本では転換社債はほとんど出てな
く、大変少ない状態が続いています。これは、上昇期待が強く、市場が活況で
ないと出てこないからと、考えられます。そのため、市場が活況なアジア企業
の転換社債はたくさん出ている状況です。あるいは実入りが少ないからでしょ
うか。証券会社が発行推進に消極的ということもあるのでしょう。
□ そもそも転換社債に向く投資家は、どんな投資家
転換社債は、元本が株のように減って返ってくるのはいやだが、株価が上がっ
た時のキャピタルゲイン(値上がり益)はとりたいという投資家に向いていま
す。いわば「損はしたくないが、うまく行く時には儲けたい」という虫のいい
人に向くといってもよいでしょう。ただし、小生は決してそういう人をけなし
ていっているわけではありません。人間皆、虫がいいといってよいのですから。
いまこのような転換社債が手に入るとすれば、この商品自体は真っ当な商品で
すから、デュアル・カレンシー債とか日経平均連動型債よりよほどよい債券で
す。ひょっとすると、証券会社は、現在続いている公募増資やこれらの債券の
ほうが、転換社債より実入りがいいから、少ないのだといってよいかもしれま
せん。
□ 転換社債の仕組み
ここに1つの転換社債を例に出してみましょう。ただしこれは架空のもので、
金利条件もわかりやすくするため、現在の市場からはかい離しています。
発行会社 ○○製作所
年限 5年
利率 1.0%
転換価格 500円
格付け BBB
発行額 100億円
この転換社債は満期まで持っていれば会社が倒産などで債務不履行を起こさな
ければ、元本に対し1.0%の利率の利金がもらえ元本が満期に戻ってくる債
券です。また満期までの間(正確には、転換請求期間)、株価500円で、購入
した転換社債の投資元本を○○製作所の株式に転換できます。たとえば100
万円分(発行価格100で購入したとして)を株に転換すると、100万円÷
500円=2000株を手に入れることになります。そこでたとえばこのとき
市場の株価が600円だとすれば、2000株を600円で売り120万円
(売却手数料、税金を考慮せず)を手にし、20万円の売却益を得ることがで
きます。
ところで、この転換社債は転換社債として売ることもでき、株価600円の時
転換社債の価格が125円であれば100万円の元本は125万円で売却でき
(売却手数料、税金を考慮せず)、転換社債のまま売った方が株に転換して売
るより得になります。このように株に転換するより転換社債のまま売った方が
よいことがあるというのも、転換社債の面白いところです。このように転換社
債の価格が、理論値(600円÷500円=120円)より高くなるのは、上
がれば株としての機能を持ち、下がれば債券として持てるという転換社債の商
品性を評価する見方があるからでしょう。
□ 転換社債は、株価が下がったときに、強みが発揮される
株が大幅に下がって、転換社債の転換価格500円から半値の250円に下が
ってしまった場合、転換社債の価格も発行価格の100から半分の50になる
でしょうか。こうなれば100万円が50万円になってしまって、株を持って
いるのと同じになってしまいます。ところがご安心ください。ならないのです。
ここで転換社債の債券としての特質が出てくるのです。ここで少し説明を加え
ますと、この債券をもっている人は100万円を転換価格500円で2000
株の株式に、いつでも転換できるのですが、現在、その500円より安い25
0円で同じ2000株を購入できるのであれば、500円で買うのと同じにな
る転換社債の株への転換は、決してしません。
株価が転換価格より大幅に下がってしまった場合には、信用状況(たとえば財
務内容や格付け)に変化がなければ、債券としての性格を強め、価格は普通の
社債価格に近づいていきます。その時、市場の社債の3年利回りが2.5%と
した場合には、利率1%の転換社債は95.70程度の価格が付いていること
が見込まれます。ということは、株価が転換価格の半分になっていても、転換
社債の価格はほんの少ししか下がっていないということになり、下値が限られ
るわけです。
ただし、信用状況が著しく変化すれば(たとえば格下げ、財務状況の悪化)、社
債価格が変動することは、債券本来のことです。
□ こんないい商品だから、そこには不利な条件も
こんなにいい商品ですから、何かそこにはデメリットもあるでしょうと考える
のは、当然です。そしてそれはあります。それは二つ考えられます。まず利率
です。利金と元本返済だけの普通社債の利率より低く決められるということで
す。現在のような超低金利の場合0%ということもあります。また転換価格が
それを決める際の規準となる株価より高い(例えば30%上)というように転
換価格が株価より高く決められるということがあります。
株が上がれば株としての売却益をとれ、下がれば債券として持てる転換社債、
なかなかいい商品ですね。ただ残念なことに商品が少ない。東証に上場してい
る転換社債はたったの40銘柄。それもほとんど取引なしというお寒い状況で
す。なにやらいまの日本の状況をもろに反映しているようなものです。証券会
社も、公募増資キャンペーンや強引な投信販売を繰り広げたりするより、こう
いう商品を地道に売るようにした方が、よほど経済に貢献できると思いますが、
彼らの意見を聞きたいものですね。
では、次回をお楽しみに!!
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くださいね。
それでは、また来週お会いしましょう。皆さんの一週間が、すばらしい一週間
になりますように!
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編集後記:
北朝鮮の韓国の延坪島への砲撃には、驚きました。こういう所業をする国が近
くにあるということに、なんともいえない怖ろしさを感じます。それに対する
韓国軍・韓国政府の対応に、国民の批判が出ています。反撃に13分かかった
といって批判が出るくらいですから、国民も相当熱くなっているのでしょう。
これが、日本が砲撃されたら、どうなっているのでしょう。自衛隊は反撃した
のでしょうか。政府の対応はどうなっていたでしょう。今回の砲撃のあとの日
本政府の動きを見ていますと、ここでも素人の対応といえると思います。どう
も頼りない。長年野党にいたから、いちいち勉強を積んでいかなければならな
いとしたら、なにからなにまでみんなそう、となり、国民はたまったものでは
ありません。それでなくても、日本は現在、歴史的国難のさなかにあり、日本
の将来モデルを早急に作り、それに向かって一刻も早く邁進しなければいけな
いのです。
あまりにも頼りない政権にこれ以上任せられないという時期が、近くなってい
る気がしてなりません。
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