2025/3/24 ファンドラップは利用するに値しない!
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□あなたの資産運用を成功に導くメルマガ!
■□ No.552(2025.3.24)
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-ファンドラップは利用するに値しない!-
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グローバル・スタンダードの米国証券アナリスト資格「CFA」と、FPの最上位国際資格「CFP」をもつ公認投資助言者(RIA)の尾藤峰男です。このメールマガジンは、読者の皆様のおかげで、第552号となりました。
このメルマガでは、大切なお金の運用で皆さまのお役に立てるよう、その成功へのステップを私、尾藤峰男がわかりやすくお話していきます。金融機関から完全独立のFP・資産運用アドバイザーだからこそ、本当に役に立つ情報をお届けできます。これからも『本当はどうなの?』『本当のことを教えて!』に答えるメルマガにしていきます。
ぜひ、ご期待ください!!
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テレビ出演 YouTube全編公開
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3月11日(火)午前10:15、日経CNBC「朝エクスプレス」“バフェット流投資術”に私、尾藤峰男が出演しました。その全編が、下記YouTubeでご覧いただけます。バフェットの『株主への手紙』から、バフェットの株式投資の姿勢、日本の商社株投資の考え方を徹底解説しています。ぜひ、ご覧ください!
https://www.youtube.com/watch?v=F2s7wUXLW8Y…
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-ファンドラップは利用するに値しない!-
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2024年末ファンドラップなどのラップ口座の残高が、21兆円台に乗ったそうです。販売が伸びているうえ、世界的な株高も後押ししたとのこと。いまや、証券会社の収益の過半が、このラップ口座によるものというところも出てきています。では、利用する側にとって、注意しなければならない点はなにか。今週はじっくりと見てみましょう。
□ 証券会社は、ストック営業に舵を切った
長年、売買を多くして、その手数料で稼ごうとしてきたのが証券会社でした。これは株の売買のみならず、投信の乗り換えでも、よく見られたところです。なにしろ、投資信託を買わせて、2,3年でほかの投資信託に乗り換えさせるという営業が、当たり前のように繰り返されていました。これには、金融庁もさすがに目をつけ、厳しい指導を行ったものです。株の売買も、ネット証券が手数料の安さでシェアを拡大し、窓口証券にとっては、どこで稼げばいいかとなり、やはりストック営業ということになったのです。いわゆる預かり資産に対する料率での報酬というものです。
□ ファンドラップは、証券会社(銀行)の命綱に
冒頭お伝えした通り、ラップ口座の残高が、直近で21兆円台に乗ったそうです。こうなると個人の金融資産の行く先として、注意して見ておかなければならなりません。ラップ口座のほとんどを占めるファンドラップで、何がこわいかというと、長く置いておくことなのです。長く寝かせておくのが資産運用ですから、運用成果がどうみても悪くならない限り、ずっと持っていることになります。これは、証券会社(銀行)にとって、都合がいいのです。預かっている限り、手数料や信託報酬が入ってくるからです。ところが、利用者にとっては「何年やってもそれほど増えていないなぁー」という恐れがあるということです。その「何年」というのが恐ろしいところで、気づいてみたら、10年、20年と長い年月が経っていたということになります。そして、その時間は取り戻せません!
□ ファンドラップの手数料には、様々なものがある
証券会社や銀行の店頭にいけば、きらびやかなパンフレットに親切な窓口レディと、いい雰囲気に入り込み、ついつい、このサービスを申し込んでしまう人も多いでしょう。そして、売り込む側は、決まったせりふを、淡々と説明します。かかる手数料はぼやかすか、資料を渡してお終いということも多いでしょう。しかし、ファンドラップには、さまざまな費用が掛かります。以下に、ある大手証券の費用(固定報酬の場合)を載せます。
ファンドラップ手数料 ~1.32%
投資一任受任料 ~0.418%
投資信託報酬 1.35%+-0.7%
合計の費用を、やや控えめに見た2.75%としても、かなり高いレベルといってよいでしょう。たとえば運用利回りを6%としたばあい、これらの費用の2.75%を除いた残り、3.25%に20%の税金がかかると、手取りは2.6%になります。アップルパイの半分も食べれないということです。手数料の方が、得られた運用利回りより大きいのです。
□ 費用に見合う運用パフォーマンスは出していない
ここに興味深いデータがあります。金融庁が出したファンドラップの調査資料(20230421_6.xlsx) です。それによると、各業者ファンドラップの費用控除後のシャープレシオ(リスクに対応するリターンの度合い)をみています。シャープレシオは、リターン/リスクですので、高いほど、運用の費用対効果が大きいと言う事になります。このシャープレシオの説明をChatGPTで見ると、こうなります。
• シャープレシオ > 1: 投資のリスクに対してリターンが十分に高いとされ、好ましい状態。
• シャープレシオ = 1: リスクに対してリターンが適切で、標準的な投資の評価。
• シャープレシオ < 1: リスクに対するリターンが低いとされ、改善の余地がある状態。
• シャープレシオ < 0.5: 投資のパフォーマンスが非常に低く、リスクを取る価値があまりない場合。
したがって、シャープレシオが0.5以下の場合、リスクを取ってもリターンが見合っていないことになり、投資家にとっては避けたほうが良い状態です。(ChatGP)
さて、このシャープレシオを、各社のファンドラップに運用実績に当てはめてみますと、2022年12月までの5年間で、21社すべてのシャープレシオが0.5に届かず、最も良くて0.44、3社(メガバンク、大手証券など)は、実にシャープレシオがマイナスという状態でした。よって、すべてのファンドラップは、利用する価値なしということになります。
皆さん、ファンドラップは、このように、金融庁の調査でも、リスクに見合うリターンは得られていないということなのです。結論から言えば、大切な資産を長く託すには、おぼつかない商品といえます。そして何より怖いのは、運用成果がよくないということに気づかずに10年、20年といってしまうことです。私どもの運用費用は、助言料に投資信託の信託報酬を入れても、ファンドラップの半分以下。そこに、信頼できるアドバイザーがついているのですから、鬼に金棒です!ぜひ、お気軽にご相談ください。
いかがでしたか、今週のメルマガ。このメルマガを、お友達にも紹介して上げてください。また率直なご感想・ご意見もお待ちしています!
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■ 編集後記:
トランプのトランペットは、真っ盛りというところです。これまでの政治家がやることとは程遠く、破天荒そのものという感じです。第一次政権の時より、はるかに縦横無尽にふるまっている感があります。さて、われわれはこれをどう見ているべきか。要は「落ち着くところにいずれ落ち着く」ということです。経済は水の流れで、行くべきところに行きます。それを止めることは誰もできません。トランプ劇場は水面の波しぶき、その下は静かなものです。
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メールマガジン発行者プロフィール:
尾藤峰男 公認投資助言者(RIA)
びとうファイナンシャルサービス株式会社 代表取締役
「米国CFA協会認定証券アナリスト」「CFP」「日本証券アナリスト協会認定アナリスト」「1級FP技能士」の4つの最高難度の資格を持つ。
金融機関と全く関係がない資産運用アドバイザーとして、投資助言料のみで個人の金融資産や退職金の運用助言・ライフプランニングサービスを提供する。グローバルな投資理論や外国株投資・国際分散投資に精通。日本経済新聞、週刊東洋経済、週刊エコノミスト、ダイヤモンドなどへ寄稿・コメント多数。日経CNBC、テレビ東京などにも登場。著書に「いまこそ始めよう 外国株投資入門」「バフェットの非常識な株主総会」。
2000年びとうファイナンシャルサービス株式会社設立。
投資助言・代理業登録-関東財務局(金商)第905号
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