2013/09/09 従業員持ち株会は安心できる資産形成法か？
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－従業員持ち株会は安心できる資産形成法か？－
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講師：尾藤 峰男 びとうファイナンシャルサービス代表取締役
プロフィール：
米国CFA協会認定証券アナリスト、CFPR、日本証券アナリスト協会検定会員、1級
FP技能士、金融機関から完全独立のFP・資産運用アドバイザーとして、個人の金
融資産や退職金の運用助言・ライフプランニングサービスを提供する。2000年当
社設立。グローバルな投資理論や外国株投資・国際分散投資への造詣が深い。日
本経済新聞、週刊東洋経済、日経マネーなどへのコメント多数。日経CNBCにもた
びたび出演。著書に「いまこそ始めよう 外国株投資入門」日本経済新聞出版社。
投資助言・代理業として関東財務局登録。
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■ 毎週３分で、資産運用の成功へ導くメルマガ！：No.256（2013.9.9）■
グローバル・スタンダードの証券アナリスト資格ＣＦＡとＦＰの最上位国際資格
ＣＦＰをもつFP・資産運用アドバイザーの尾藤峰男です。この週刊メールマガ
ジンは、読者の皆様のおかげさまで、第256号となりました。
このメルマガは、連載形式になっています。『株式』編、『投資信託』編、『債券』
編と続き、現在第4弾『資産運用』編となっています。お知り合いや友人の方に
も、ぜひ紹介してあげてください。
このメルマガでは、大切なお金の運用で皆さまのお役に立てるよう、その成功へ
のステップを私、尾藤 峰男がわかりやすくお話していきます。金融機関から完
全独立のFP・資産運用アドバイザーだからこそ、本当に役に立つ情報をお届けで
きます。これからも『本当はどうなの？』『本当のことを教えて！』に答えるメル
マガにしていきます。ぜひ、ご期待ください！！
私、尾藤 峰男は世界の金融業界・法曹界・会計士業界など誰もが認める世界
最高峰のグローバル・スタンダード資格、米国CFA証券アナリスト資格を有し
ています。日本発では得られない情報も、このメルマガでたくさん提供してい
きます。
米国CFA協会では、このようにいっています。
－CFA資格保有者といっしょにやることは、他のどの資産運用のプロとやって
も得ることができない心の安心を顧客にもたらす。
－CFA資格を保持しているということは、他のどの資産運用のプロでも決して
到達することのできないレベルで、お客様の事情や状況を詳細にわたり理解で
きる能力を持っていることを証明するものである。
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■ メルマガ『資産運用』編
－従業員持ち株会は安心できる資産形成法か？－
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□ 会社にとって従業員持ち株会は力強い友好株主
日本企業の多くの従業員が、長年営々と持ち株会で自社株積み立てを行ってい
ます。株をやったことがない人でも、従業員持ち株会には入っているという人
も多いでしょう。従業員持ち株会は、会社の大株主としていつも上位に登場し、
会社にとっては力強い友好株主です。
これまで終身雇用という面から従業員持ち株会に加入することはいわば当然の
こととされ、一人だけ入らないと「あいつは愛社精神がない」と暗黙的、明示
的に白い目で見られかねませんでした。また会社も持ち株会加入促進のため、
補助拠出を行なう会社がほとんどで、従業員も預金などに比べたお得感から加
入します。このため、退職が近くなる頃にはかなりの株数を持ち、人によって
は資産の相当部分を占めるようになります。
しかしながら、改めてこの従業員持ち株会を見てみますと、資産形成において
非常に危ない橋を渡っている姿が見えてきます。
□ 「自分と家族の運命を会社とともに」でいいか？
従業員持ち株会を資産形成手段にしますと、給料・ボーナスを自社株に積み立
てる資産形成となり、収入源、資産形成とも、会社の業績の影響が非常に大き
くなってきます。これは普段の生活から今後のライフプラン、老後のための資
産形成まで、いわば会社次第となり、かなりのリスクを背負うことになります。
ほとんどの従業員はこのようなリスクを認識することなく、会社が補助してく
れるからといわば惰性で続けているのが実態でしょう。
しかしながら日本企業の競争力の劣化から株価が急落したり、会社が破綻する
ケースが出てきています。たとえば、パナソニック、ソニー、シャープなどの
株価は以前に比べると大幅に値下がりしていますし、東京電力など電力会社の
株価も見るに忍びません。果ては日本航空のように破綻して、持ち株会資産は
ゼロになってしまうこともあります。また、いわゆる重厚長大産業や金融機関
の株価も長年にわたり低迷しています。これらはいずれも数万人規模の従業員
を抱える企業ばかりで、従業員持ち株会の加入者はかなりの人数にのぼり、資
産形成への影響は大きいものがあります。おそらく会社補助を入れても多くは
元本割れとなっていると推察されます。
□ 会社は持ち株会補助でなく、ストックオプションを供与すべき
このように従業員持ち株会は、リスク分散という面でデメリットが大きいとい
わざるを得ません。ここでのネックは、従業員が実際に資金を拠出するという
ことです。むしろ会社が自社株のストックオプションを従業員に供与しインセ
ンティブを与え、会社の業績が上がりオプションを行使して自社株を持つとい
う形にすれば、従業員の勤労意欲につながり、従業員の資産を投下することな
く、新たな資産が生まれるという形が取れます。日本企業には従業員に寄りか
かることなく、ぜひストックオプションの導入を促進し、会社の活性化や業績
向上に取り組んでほしいものです。
□ 自社株は過度に持たずに、広く分散した資産運用に資金を投入しよう
従業員持ち株会を続けますと、数千株から数万株のまとまった株数の自社株を
持つことになります。このこと自体が「会社と運命をともに」というリスクを
抱え、そのリスクが膨らんでいくことになります。したがって一定程度の単位
株になったら持ち株会から本人名義の株にして証券会社口座に移しておくべき
です。ここで会社の担当部署に変に気兼ねしたり、無言のプレッシャーを気に
したりすべきではありません。粛々と事務手続きを進め、社内コンプライアン
スに則り、過度の割合にならないうちに売却していくべきです。米国の経営者
は、みなこのようにしてリスクの分散に努めています。そして、広く分散した
望ましい資産運用に資金を投入するべきです。こうすることによって始めて、
健全な資産運用といえるのです。そして、びとうファイナンシャルサービスは、
その面でのお手伝いをいたします。
いかがでしたか、今週のメールマガジン。これからも私、尾藤 峰男は、メル
マガ読者の皆さんに、真に役に立つ「資産運用を成功に導く」情報を発信して
いきます。ご期待ください！
それでは、皆さん、今週も充実した１週間でありますように！
このメルマガを、お友達にも紹介して上げてくださいね。
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このメルマガへの率直なご感想・忌憚のないご意見もお待ちしています！
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■ 編集後記：
東京オリンピック開催決定！めったにない感動を味わいました。何はともあれ、
プレゼンテーションは素晴らしかった。「日本人もできるんだ！」と改めて感
動しました。メンバーそれぞれが話すテーマを適材適所で受け持ち、全員が身
振り、手振り、笑顔で、すばらしい出来栄えでした。聞くところによると、オ
リンピック請負人と契約を結び、繰り返し繰り返しプレゼン・練習を積み重ね
たとのこと。この迫力あるアピールはIOC委員にひしひしと伝わっていたのを
肌で感じました。自分にとっても素晴らしい勉強になりました。
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皆さまだけの利益を考えるFP・資産運用アドバイザー
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３０年を超える長い経験と知識、高い職業倫理で、お客さまの利益のみに
目を向けたサービスを提供しています。いつもお客さまのかたわらでお金
の健康管理をするホームドクターです。
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産運用アドバイザーとして、最高水準の知識と理論に裏付けられたベスト
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