2014/09/08 投資信託の残高が減るのは、由々しき問題
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－投資信託の残高が減るのは、由々しき問題－
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Tel: 03-6721-8386
講師：尾藤 峰男 びとうファイナンシャルサービス代表取締役
プロフィール：
米国CFA協会認定証券アナリスト、CFPR、日本証券アナリスト協会検定
会員、1級FP技能士の4つの最高難度の資格を持つ唯一の日本人。
金融機関から完全独立のFP・資産運用アドバイザーとして、個人の金融
資産や退職金の運用助言・ライフプランニングサービスを提供する。
2000年当社設立。グローバルな投資理論や外国株投資・国際分散投資
への造詣が深い。日本経済新聞、週刊東洋経済、日経マネーなどへの
コメント多数。TV東京・日経CNBCにもたびたび出演。著書に「いまこそ始
めよう 外国株投資入門」日本経済新聞出版社。
投資助言・代理業として関東財務局登録。
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● 証券会社のいうとおりにしたら、株や投資信託で大損した…。
● 銀行や証券会社は、高い手数料の商品ばかり勧めるので、信用できない。
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■ 毎週３分で、資産運用の成功へ導くメルマガ！：No.299（2014.9.8）■
グローバル・スタンダードの証券アナリスト資格ＣＦＡとＦＰの最上位国際
資格ＣＦＰをもつFP・資産運用アドバイザーの尾藤峰男です。この週刊
メールマガジンは、読者の皆様のおかげさまで、第299号となりました。
このメルマガでは、大切なお金の運用で皆さまのお役に立てるよう、その
成功へのステップを私、尾藤 峰男がわかりやすくお話していきます。金融
機関から完全独立のFP・資産運用アドバイザーだからこそ、本当に役に
立つ情報をお届けできます。これからも『本当はどうなの？』『本当のことを
教えて！』に答えるメルマガにしていきます。ぜひ、ご期待ください！！
私、尾藤 峰男は世界の金融業界・法曹界・会計士業界など誰もが認め
る世界最高峰のグローバル・スタンダード資格、米国CFA証券アナリスト
資格を有しています。その資格管理団体である米国CFA協会は、次の
ようにいっています。
－CFA資格保有者といっしょにやることは、他のどの資産運用のプロとや
っても得ることができない心の安心を顧客にもたらす。
－CFA資格を保持しているということは、他のどの資産運用のプロでも決
して到達することのできないレベルで、お客様の事情や状況を詳細にわた
り理解できる能力を持っていることを証明するものである。
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■ メルマガ『資産運用』編
－投資信託の残高が減るのは、由々しき問題－
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一生持っているつもりで買った投資信託が、数年の間に残高がどんどん
減ってしまったら、持っている人はどういう気持ちになるでしょう。まるで、
大きな島にいたつもりが、だんだん周りが小さくなり、いずれはなくなり他
に移らなければならないのかと不安になってくるでしょう。人生の時間軸
で資産形成するために、どうしても必要な投資信託がそのような状況に
なるのは、由々しき問題です。
□ ずっと持つつもりで買った投資信託が、このような状態では・・・。
日興ベストナイン(9資産バランスファンド)が設定されたのは2006年4月で
す。その新規設定の時、イチローをイメージキャラクターに使い、大々的
に宣伝していました。信託報酬（運用管理費用）は最大4％超えで、手数
料の高さに目がくらみました。そして資産残高は、設定から数ヵ月後に
安定型が3000億円、積極型が3500億円まで増えたのです。この投資信
託は、９つの資産（日本株、海外株式、エマージング株式、世界債券、エ
マージング債券、ハイイールド債券、リアルアセット、ヘッジファンド、他）
に投資する国際分散型投資信託で、コンセプトとしては長期の資産形成
に大変向いていて、本来人生の時間軸で長く持って置くべき金融商品な
のです。ところが、現在の残高はなんと安定型が67億円、積極型が61億
円！この投資信託については、当初から私は危ない投資信託と感じてい
ました。また盛んに警戒警報を発していました。まさに冒頭お伝えしたとお
り、一生持っているつもりが、ほんの8年でなくなってしまうのではないか心
配になってくる有様です。いずれ残高僅少により運用困難とされ、強制償
還の憂き目を見ないとも限りません。ちなみに運用成績（騰落率）は運用
費用が高いこともあり、安定型が設定来8年数ヶ月でたったの+1.5％、積
極型が悲惨な大幅マイナスの-14％。販売するときにはおそらく「これだけ
をずっと持っていれば、資産運用は万全です。」と勧誘したことでしょう。
それから「今度、お客様に合ったもっといいファンドが出ました。こちらの
ほうがもっと上がるでしょうし、毎月分配金が出ますから、いいですよ。」
といって乗換えを勧めたのでしょう。
2006年から2007年にかけて、この類の国際分散型投資信託がたくさん設
定されましたが、どれも同じように大きく残高が減っています。そもそも買
った投資信託の残高がどんどん減っていくことは、運用コストが高くなり、
換金のための売却による価格下押し圧力などから、運用成績を押し下げ
る大きな原因にもなります。日本の投資信託全体に、既存の投資信託の
残高が減っていく傾向は、由々しき問題です。
□ 販売会社は、投資信託を育てる責任がある。
証券会社や銀行は、お客様に本当に正しい資産形成をしてもらうために、
投資信託を販売する責任があります。その責任は非常に大きいもので、
上のような残高が数年で急減する惨状は、その責任をまったく果たしてい
ないといって過言ではありません。法的には合法でも、一般的倫理や社会
常識からは大きく逸脱しているといわざるを得ません。
証券会社や銀行は、手数料収入を増やさんがために、次々に新しい投資
信託を出して（運用会社につくらせて）お客様に押し付けるやり方はいい加
減にやめなければいけません。国民の資産形成の窓口としての重要な役
割を担っている立場を十分に認識して、本当にお客様の資産形成に役立
つようにスタンスを大きく変えないと、自らの首を絞めているようなものです。
一度販売した商品には責任を持つことが必要です。次から次に新しい投信
を勧めるやり方は、その責任を放棄したのと同じです。お客様の利益より、
自らの利益優先といわれても仕方ないでしょう。「私たちは売っているだけ、
買うのはお客様の判断、あとは知りません。」では困るのです。
その意味からは、一度販売した投資信託は、残高が増えていくように努め
なければなりません。いわばお客様に買ってもらった投資信託を、責任を
持って育てるという姿勢が求められるのです。金融庁など監督当局は、販
売した投資信託の残高が増えない証券会社には、一定の投信販売制限を
かけるくらいのスタンスがあってもいいでしょう。今までの振る舞いを見れば、
余計な官の民間介入などと抵抗できる筋合いではありません。そうすれば
むやみやたらに新しい投資信託を出すことも少なくなるでしょうし、国民が
安心して持てる、質のよい投資信託が多くなってくることでしょう。
いかがでしたか、今週のメールマガジン。これからも私、尾藤 峰男は、メル
マガ読者の皆さんに、真に役に立つ「資産運用を成功に導く」情報を発信して
いきます。ご期待ください！
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■ 編集後記：
またまたバフェットの話です。55年来のパートナーのマンガーによれば、
バフェットの投資の成功はあくなき学び続ける姿勢にあるということです。
そしてリタイアする歳を過ぎても学び続け、投資手法を発展させているそ
うです。マンガーによれば、バフェットの投資スキルは、65歳になって以
降に顕著に向上しているというのです。84歳になったバフェット自身もい
っています。「私は、毎日読んで、考えることに執着します。それが私の
生活そのものです。」いくつの歳になっても、こういう姿勢が大事なので
すね。
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３０年を超える長い経験と知識、高い職業倫理で、お客さまの利益
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かたわらでお金 の健康管理をするホームドクターです。
■ びとうファイナンシャルサービスは、金融機関から完全に独立したFP・
資産運用アドバイザーとして、最高水準の知識と理論に裏付けられた
ベストの金融商品の紹介や助言サービスを提供して、お客様に安心し
て人生を過ごしていただく資産運用をご案内しています。
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